横須賀 Indoor-plane 第 21 回飛行会

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最近はマグネットアクチュエータ搭載の軽量な飛行機が多くなってきました。参加 18 機の内 6 機がマグネットアクチュエータ搭載機でした。できるだけ遅いスピードで飛行するタイプと小さい割に速く飛ぶタイプとに分かれますが、今回前者に属するタイプの飛行機を大野さんが持ち前の製作技術を駆使して作ってきました。初飛行はふんわりとした飛行で大成功でした。それに引き換え私のマグネットアクチュエータ搭載機 "micro-FunFan" は今なお軽快な飛行とはいえませんが、今回 3x50mAh Ni-Cd 電池を搭載して比較的パワフルな飛行ができました。しかし飛行時間が短くなってしまいました。超小型機設計におけるトータルバランスの難しさを痛切に感じています。そんな中、羽場さんは特別な機材を使うことなくマグネットアクチュエータ機に迫る軽量な飛行機を軽快に飛ばしています。長年のノウハウの積み重ねによる成果が生かされていると思われますが、通常機材による軽量化への取り組みは大いに参考にしたいところです。今回はバスケットコート三面と観客席のあるとても広いメインアリーナで飛行会が行われました。


画像をクリックするとフルサイズの画像でご覧になれます。
大野さんの新作機。MicroMag System を搭載しています。
"Flutterby" をもとに設計された飛行機で、胴体はバルサ巻胴。翼の形状には大野さん独特の曲線加工技術が生かされています。被覆フィルムも自分で染めたものを使っています。
モーターは Mabuchi N20AB をギヤダウンで使用し、プロペラはバルサブロックからの削りだし。電池は Tadiran 430mAh リチウムメタル 1 セル (3V) 。
MicroMag System の特徴であるマグネットアクチュエータユニットはバルサベースに 2 つのコイルが直角に配置されています。プッシュロッドには 0.7mm ほどのカーボンロッドが使われていました。
主翼の下には 1.8g の受信機が貼りつけてあります。超軽量な受信機でアンテナ線も 250mm と短いのですが隣接バンドの影響も受けず通達距離も 100m ほどあり、インドアで使うには十分な性能です。
V 尾翼の可動翼は比較的小さめです。これはマグネットアクチュエータのトルクが少ない (3g) ので大きな舵面のコントロールには向かないためです。翼端にはマスバランスがつけられています。
飛行準備をする大野さん。
全備重量 46g の飛行機ですが電池が 1/3 の重量を占めています。1x430mAh Tadiran 電池のほかに 3x50mAh Ni-Cd 電池でも試し、モーターのダウンスラストなどを調整してゆったりとした飛行をするようになりました。
無事飛行を終え満足そうな大野さん。
山尾さんの "Flutterby" は完成度も高く素晴らしい飛行を続けています。
1x430mAh 電池で飛行させていますが、今後 DC-DC コンバーターを搭載して供給電圧をもう少し上げたいということです。
木下さんの飛行機も順調に飛行を続けています。比較的大きな飛行機だけあって素晴らしく安定した飛行です。
井上さんの Flying Flea "POU DU CIEL" も大分調整がとれたようです。
飛行もかなり安定していました。
鈴木正臣さんの "Wespe" 。以前飛行中に他の飛行機と空中衝突して壊れてしまいましたが見事に復活して素晴らしい飛行を見せてくれました。
羽場さんの飛行機は特別な機材を使わずに 55g と驚くほど軽量な飛行機に仕上げられています。モーターは B2 ステルスに使われていたモーターを今回は 3:1 のギヤダウン仕様に変更しています。前回のダイレクトドライブ時よりかえって回転が上がったという事でした。5x50mAh Ni-Cd 電池を搭載し、 6g サーボのケースを外すなどして軽量化を図っています。前回の飛行と比べて飛行時間も大幅に延びています。
とても軽快な飛行でした。
香田さんのマグネットアクチュエータ搭載機。
相変わらず軽快な飛行を続けています。Dynamics Unlimited の System を搭載しています。
香田さんの "Bleriot V" 。今回参加機の中で一番大きな飛行機と思われますが、広い体育館なのでゆったり飛んでいる感じがしました。
私の "micro-FunFan" は動翼面積を少し増やし、電池も 1x430mAh Tadiran から 3x50mAh Ni-Cd 電池に替えました。
電池に超小型のスライドスイッチを半田付けしました。KP00 モーターユニットに自作バルサペラを取付け、3x50mAh Ni-Cd 電池との組み合わせで今までにないパワフルな飛行ができるようになりました。わずかに増やした動翼面積で旋回時のコントロールも大分楽になりました。現在の飛行重量は 29.5g 。

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2000/08/01 inserted by FC2 system