横須賀 Indoor-plane 第 22 回飛行会

[Previous] [Next] [Gallery Index]


携帯電話に使われているリチウムイオン電池を使った飛行機が 3 機参加しました。鈴木信也さん、山尾さん、それと田中(私)です。特に今まで Tadiran 電池を単セルで飛ばしていた飛行機では、この Li-ion 電池に交換することで Tadiran のセル電圧 3V に対して 3.6V と高いため、パワーに余裕のある飛行ができるようになります。特にこの携帯電話に使われている電池は、公称電圧 3.6V に対して充電満了時の電圧が 4.2V と高いので、思いのほかパワーがあります。容量も 350mAh-600mAh 程度のものが多く、重量も 13-20g と軽量です。放電電流も 2C 程度は流せるので Indoor-plane に使うには十分です。1セルで Ni-Cd 電池 3 セル分の電圧があります。なによりも国内で調達できることと、身近にある仕様済みの携帯電話が利用できます。最近はリチウム電池を充電できる充電器も出てきていますが、携帯電話の充電機能を使って急速充電することもできるので別に充電器を用意する必要もありません。


画像をクリックするとフルサイズの画像でご覧になれます。
横須賀市南体育会館です。今回初めて昼間の時間帯に飛行会が行われました。
こちらは大野さんが仲間の人から頼まれて作ったマグネットアクチュエータ搭載用の飛行機です。胴体はにバルサの丸棒が使われています。引渡しのために会場に持ってきました。
機体の完成重量は 13g と軽量です。モーターユニットとペラで 10g 、MicroMag システムで 7g 、電池を 13g 、その他 3g とした場合の全備重量は 46g 程度になりそうです。
山尾さんの "Flutterby" は今回携帯電話に使われている Li-ion 角型電池を搭載しました。 Tadiran 電池の 3V に対して 3.6V と電圧が高いのでモーターのパワーに余裕があります。 540mAh の容量で電池重量も 16g しかありません。
Tadiran 電池搭載時に比べ 3g ほど重くなりましたが、飛行は至って快調で、連続 1 時間くらいの飛行が見込めそうです。
山尾さんは飛行中の機体をハンドキャッチするのが大変上手で、そのハンドキャッチの瞬間です。
鈴木信也さんの新作 11 号機。尾翼固定で、主翼全体が可動する構造になっています。
大変特徴ある形ですね。。
主翼可動機構のクローズアップです。かなり凝った構造になっています。今回はトラブルで飛行には至りませんでした。次回に期待ですね。
こちらも鈴木信也さんの 6 号機です。すでに快調に飛んでいる飛行機ですが、最近は携帯電話用の Li-ion 電池を搭載して飛ばしています。おもに 350mAh と小型の Li-ion 電池を 2 セル直列にして使っています。この電池は PHS 電話機に使われていたものです。 1 個が 13g ほどしかありません。
今回新たな試みとして、ピンホール CCD カメラユニットを搭載してきました。 UHF 電波で飛ばして受信機で受けた映像信号をビデオカメラで撮影しようというわけです。
これが CCD カメラユニットです。できるだけ軽量にするためにケースを外し、カメラの電池も取り外して動力用の電源から供給する方式に改造してあります。カメラ部の重量は 13g と軽量で問題無く飛行していましたが。飛行中に送られてきた映像はかなり乱れてしまいました。こちらも今後に期待です。
大野さんの "J-POU" 。
最近はすっかり安定した飛行です。主翼の迎角をサーボでコントロールする大変ユニークな機構を使っています。
とても特徴ある機体ですね。
こちらも大野さんの "ベビーヨーデル" 。
白石さんと "Stubenfliege" 。
この "Stubenfliege" は飛行中モーターの回転音がほとんど聞こえません。なんと静かな飛行機でしょう。
こちらも白石さんの "WESPE" です。白石さんは大型機も手がけていて、 50cc ガソリンエンジン搭載の 1/3 スケール PIPER J3 CUB を 3 年前から製作中で完成にはまだ時間がかかりそうだということです。
とてもゆったりとした飛行です。
羽場さんの無尾翼機。7x50mAh Ni-Cd 電池搭載。
とても安定した飛行ですがスピードは比較的速いほうです。
こちらも羽場さんの機体。なんともスローな飛行には驚きです。
井上さんの "POU DU CIEL" 。ボリュームのある車輪は発泡スチロール製だそうです。
飛行準備をする井上さん。
かなり飛ばし込んでいて最近は安定した飛行しています。ワンスティック送信機の愛用者です。
鈴木香臣さんの "DELTA STAR" 。翼端の発光ダイオードが印象的です。かなり機敏な飛行です。
鈴木香臣さんの "WESPE" 前回空中衝突で壊れた機体も見事復活しました。
とてもよく飛んでいましたが、今回も飛行中の他機とまたまた空中衝突してしまいました。
香田さんのマグネットアクチュエータ搭載機。
モーターマウント回りに特徴があります。 KP00 モーターユニットに可変ピッチペラを装着し、 1x430mAh Tadiran 電池を搭載しています。
かなり機速のある飛行ですが、相変わらずとてもよく飛んでいます。
手前から山尾さん、白石さん、大野さんの機体です。右下に見えるのが今回山尾さんが調達した Orbit の充電器で、携帯電話機に使われている Li-ion の電池も充電できます。Tadiran 電池、 50mAh Ni-Cd 電池の充電モードも備えています。
香田さんの飛行機です。 Indoor での飛行はとても大きく感じます。
私の "Mini-plane 1" 。今回はいつもの 6x120mAh Ni-Cd 電池に代えて携帯電話に使われている Li-ion 電池を搭載してみました。 2x600mAh Li-ion 電池で 21 分半の飛行ができました。携帯電話で 1 年半ほど使った電池なので実質容量は減っていると思われますが、Ni-Cd 電池の 3 倍もの飛行時間には大満足です。携帯電話を使って充電しましたが 1 個あたり約 80 分で充電できるので Tadiran 電池の充電時間 ( 7 時間) と比べてもかなり使いやすいと思います。
携帯電話の電池 2 個をプラスチックケースから取り出してまとめました。この電池は外側の金属部分が+になります。絶縁シートを間に挟んでテープでとめました。重量は 39g と 6x120mAh Ni-Cd 電池とほぼ同じぐらいです。 2C 程度の電流を取り出せるので Indoor-plane には十分使えます。セル電圧も放電末期近くで 3.6V あります。 Ni-Cd 3 セルに相当しますがパンチ力では Ni-Cd に劣ります。高容量を生かした使い方をすれば素晴らしい電池ですね。

[Previous] [Next] [Gallery Index]
2000/08/23 inserted by FC2 system