第 38 回湘南スローフライヤークラブ飛行会

開催:2003/01/26 9:00-13:00 藤沢市六会市民センター体育館

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 朝からの飛行会でしたが、飯村さん、永野さん、山尾さん、鈴木さん、本井さん、小黒さん、それに私の参加と他に 4 人の見学者で久々にぎやかな飛行会となりました。飯村さんは Indoor FF 機をもっての参加です。永野さんは主翼を軽く作り直した機体での参加です。山尾さんは Flutterby のマグネットアクチュエータドライバを載せ替えたものと、前回赤外線方式に変更した "Thistle" のセンサーの位置を変更しての参加です。鈴木さんはパワーリップを使ったリビングフライ機と無尾翼機を持ってきました。本井さんは新作のキッチン柄機とマグネットアクチュエータ搭載機それに Sora-1(パーティ) で参加です。小黒さんは奥さんと子供さんで参加しましたが、飛行機を飛ばす時間がなかったようです。私は A-1 2 号機に新たに作った 0.64g の赤外線受信機を搭載した 10.9g の飛行機と、超小型 FET を搭載したスピコンをテストするために Mini-plane 3 を持ち込みました。また、CO2 motor への赤外線受信機搭載を見極めるためのテストも同時に行い、満足な結果を得ることができました。

 飛行会の楽しみは飛ばす楽しみだけでなく、情報交換の場としていろいろな話題が飛び交います。本井さんはこのところみんなからの PIC 関連部材調達役を務め、今日の飛行会で引渡しをしました。私もお願いした一人です。また、マグネットアクチュエータのコイルを巻く時の離型にプロッター用紙が使えるのでは?といった話がでました。プロッター用紙は 2 重構造になっていて瞬間接着剤を落としても表面の層が剥がれて簡単に接着剤が取れるということでした。サンプルをいただきました。鈴木さんからは 140mAh の Li-Polymer 電池を結構過酷な条件で飛ばしたと、やや温かみを感じるその電池を手渡してくれました。リアルタイムで電池の状況が伝わってきます。小黒さんからはヘリの安定装置の話、 PIC の話などが出ました。飯村さんからはこんなに軽い RC 機を作った人がいますよとわざわざプリントしてきたものをいただきました。赤外線を搭載した飛行機はカメラのフラッシュの影響を受けるのでは?という話も出ました。実際には影響を受けるはずですが、飛行中にフラッシュ撮影による飛行機の挙動の乱れは認められませんでした。参加者の方からは半田ごての温度コントロールの話に関する話題もでました。また、極細の半田をいただいてしまいました。お互いに持ち寄った話題は尽きるところがありません。参加者それぞれにいろいろなテーマを持ち込んだ充実した飛行会でしたが、情報交換の場としても大いに盛り上がった飛行会でした。  本井さんのホームページにも飛行会の模様が掲載されていますので併せてご覧ください。


画像をクリックすると拡大画像でご覧いただけます。

飯村さんと新作の Indoor FF 機です。とても小さな飛行機ですが、プロペラがよくできています。チェコ製のキットだということです。
何度かの調整でとてもよく飛ぶようになりました。この手の飛行機にマグネットアクチュエータによるラダーコントロールを搭載しても面白いのではないかと考えています。
飛行機の主翼を軽く作り直してきたという永野さん。直線飛行では問題ないものの主翼の剛性が低く、旋回時に翼がたわんで思うようにコントロールできなかったようです。 100g を切るのが当面の目標ということでした。
山尾さんの Flutterby。 RX5-2.3 受信機に新たに PIC で作った 2 組のマグネットアクチュエータドライバを組み込んできました。
舵が安定し、とてもコントロールしやすくなったということです。
見ていてもその安定したフライトが確認できました。もう相当なフライト数になったのではないでしょうか。
赤外線方式に変更した Thistle ですが、飛行中に受光部が機体の一部で送信機からの赤外光がさえぎられ、壁にぶつかってしまうアクシデントがありました。修復後のフライトではなるべく受光部が陰にならないように気をつけて問題なく飛ばすことができました。やや上空を飛ばすほうが受光素子が陰になることが少ないのでよさそうです。着陸時の低空飛行では床面からの反射で問題なくコントロールできることもわかりました。飛行機の形状によってそれぞれ受光素子の取り付け位置を工夫する必要がありそうです。
パワーリップを被覆に採用したリビングルームフライと鈴木さん。パワーリップは丈夫でとてもよい素材のようですが、ポリを貼っていたときに比べて 4g ほど重くなってしまったということです。 35g の飛行機が 39g になるわけですから相当な重量増加になってしまいます。
やや重い飛行機にはなりましたがとてもよく飛んでいました。パワーリップは周囲をミシンがけしてその中にカーボンロッドが通っています。
WES の新型デジタルサーボを搭載した無尾翼機です。カーボンフレームを使った飛行機ですが、可動翼にはスチレンペーパーが使われていました。狭い体育館で曲技できることを目指している鈴木さんです。
こちらもなかなかよく飛んでいました。バレーコート一面ほどの広さで曲技をするには手ごろなサイズかもしれません。私はマグネットアクチュエータを搭載してみたいなと思いました。
本井さんの新作 Sora-Lite(キッチン) です。まだ脚ができていません。ギヤ比を大きくしすぎたためか推力が足らなかったようです。次回に期待しましょう。
前回F西多摩飛行会で旋回飛行ができた 30g 機です。その飛行を楽しみにしていたところ、前日マグネットアクチュエータのコイルを断線させてしまったということで、急遽前に使っていたものに変更してきたようです。その結果、飛んだものの曲がってくれないという結果になりました。また、苦労して作った 1 セル用のスピコンも不注意から 2 セルを電源に接続してしまったため、壊れてしまいました。
私の A-1 2 号機は 2mm 丸 1mm 厚のマグネットを胴体に埋め込み、電池側に 3mm 角の鉄片を両面テープを貼って電池を固定する方法にしました。巻き胴なのでベルクロでは剥がすときに胴体に無理がかかることがわかったからです。着脱がもとても楽で、飛行中に脱落するようなことはありませんでした。ベルクロを使うより軽いんですよ。この 45mAh の電池は今のところきちんと充電できる充電器がないので困っています。
今回搭載した 0.64g の赤外線受信機です。リチウムポリマーの 3.6V を 5V に昇圧するDC/DC converter と Speed controller と Magnetto actuator driver を組み込んであります。 飛行重量は 10.9g になりました。翼面荷重 2.44g/dm2 の飛行は実にゆったっりとした飛行でした。 45mAh Li-Polymer 電池で計算上 10 分ほどの飛行時間が見込めますが、安全のため 1 フライト 5 分ほどの飛行にとどめました。赤外線受光素子を一つしか搭載していませんがバレーコート一面程度のスペースで飛ばすには全く問題ないことが確認できました。飛行時に受光素子が真下を向くようにセットしています。飛行中の画像は本井さんのホームページにあります。

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