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競技会は 5 ラウンド行われ、その中のベスト 2 の合計タイムで競われます。飛行する前に飛行機の重量チェックと F1M では使用するゴムの重量チェックが行われていました。
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それぞれのラウンドで毎回飛行前のチェックが行われていました。飛行機の翼面を裏返しにして空気によって発生する揚力の影響を受けないようにして検量している場面もありました。
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会場には参加者のテーブルが L 字形に設けられ、その中央に事務局があります。小畑さんの話ではいつもに比べて参加者が少ないということです。会場は床面で 50m 四方ほどの広さがあり、観客席が大変多く、天井がとても高いのでインドア F/F を飛ばすのにはすばらしい体育館です。三浦市潮風アリーナより広いですね。
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いくつもの公認世界記録を持つ檀上さんです。インドア R/C を始めるときに体育館の利用方法について相談に乗って頂きました。今回は新作機ではなく、古い F1M の機体で参加とのこと。記録をねらって作った新作機はなかなか思うような飛びをしてくれないということでした。尾翼の後方に伸びたスティックには重心調整のためのおもりが貼り付けられていました。
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檀上さんのプロペラです。中央部の可変ピッチ機構は細かすぎてその構造はよくわかりませんでした。ノウハウがぎっしり詰まっているんでしょうね。
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檀上さんの F1M の発航。いったん手から離れると後は眺めているだけになってしまうので、事前のセッティングには相当の神経を使っているようです。館内の空気の対流も見極めなければなりません。運も大きく影響してくるようです。
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プロペラの回転数は今回 80rpm にセッティングしてあるとお聞きしました。毎秒約 1.5 回転と驚くほど遅い回転で漂うようにゆったりと飛行していました。 F1M はゴムの重量が 1.5g を超えてはならないと規定されています。檀上さんのゴムの計量では 1.490g と表示されました。
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天井の高さから、使用するゴムの選択、巻き数の調整その他計り知れないほどのノウハウを詰め込んで飛行しているようです。ゆっくり左旋回しながら上昇し、天井に接触することなくゆっくり降下して着地するまでの滞空時間をいかに稼ぐか見極めるのは大変なことですね
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着地した後、残ったゴムの巻き数確認をしていました。毎回細かいデータをきちんと記録して、次なる記録への資料としているようです。
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「必ずよく飛ぶ室内模型飛行機」の著者でも有名な野中繁吉さんです。 F1M で競技会に参加していました。
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野中さんの著書「必ずよく飛ぶ室内模型飛行機」中級をもって見学にきた私は、偶然にも著者にお会いでき、これ幸いとサインをお願いしたところ、快く応じてくれました。ところがこの間に野中さんの飛行機が飛行中だったようで、後ろから先生の飛行機がいま着地しましたと声が聞こえました。競技中なのに悪いことをしてしまいました。とても気さくな方でした。
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三島フリーフライトクラブの佐野さんの飛行機です。今回の競技大会とは関係ない小さな飛行機がたくさんあります。特に一番上のとても小さな飛行機に目がとまりました。
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競技会の合間に飛ばすのを見せてほしいとお願いしました。佐野さんが手にしている画像からいかに小さいかがわかります。
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細いゴムをワインダーで 1300 回ほど巻きました。最初はパワーがありすぎで少々暴れましたが、しばらくして驚くほど安定した飛行になりました。
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どんどん上昇していき、相当な時間安定した飛行をしていました。とても小さな飛行機ですが、インドア F/F 機のすばらしい製作技術がぎっしり詰め込まれているんですね。
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飛行機とゴムを含めた重さです。目を疑ってしまうほどの軽さです。 0.9g ではなく 0.09g です!
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こちらはゴムを除いた機体の重量。よくこれだけ軽い飛行機が作れるものだと感心してしまいました。
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お昼を三島フリーフライトクラブの方たちとご一緒させて頂きました。インドア F/F 機を作る上でのノウハウをいろいろとお聞きしました。一番右奥が代表者の三浦さんです。佐野さん(右から 2 番目)から貴重なプロペラをいただき、その作者である大西さん(一番左)に作り方をお聞きしました。なんとブレードはカンナで削りだしたものを使っているそうで、透けて見えるほどの薄さです。いま私は石川さんと共同でインドア F/F 機に赤外線を使ったラダーのコントロール装置を搭載する飛行機を作っていると言ったら大変興味を示してくれました。大西さんからはエレベータのコントロールできた方がいいという話が出ました。なぜですかと聞いたら、天井にぶつからないように高度をコントロールしたいということでした。そういえば等々力アリーナのようなとても天井の高い会場でもかなりの飛行機が天井にぶつかり、いろいろなところに引っかかっていました。等々力アリーナでは大勢の体育館スタッフが待機していて、競技会にきちんと機体回収のための時間が設けられています。照明設備に引っかかった飛行機は地上まで照明リフトを降ろし、天井の桟に引っかかってしまった飛行機はスタッフがそこまで上って回収をしていました。すばらしい連携プレイです。佐野さんは去年の競技会で回収できなかった飛行機を今回の参加時に回収できたからと受け取っていました。
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中央付近を左旋回しながら飛行中の F1L 。とてもよい状況で飛行しているように見えますが、上昇しすぎて天井の機材に引っかかってしまう飛行機が結構ありました。
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三島フリーフライトクラブの大西さんの F1L の飛行です。飛行中の尾翼に上反角がついています。地上では水平になっていますが、強度をぎりぎりに抑えてあるためでしょうか。この飛行機も上昇しすぎて天井に引っかかってしまいました。本人曰く「いつも上がりすぎて天井にひっかかっちゃうんだよなぁ」。昼食をとっていたときにインドア F/F を R/C 化するならエレベーターのコントロールがほしいといっていたのがよくわかりました。大西さんも数々の競技会で檀上さんに並ぶ好記録を出されています。飛行機もとてもきれいにできていて、きめの細かなきれいなしわ貼りで仕上げられていました。 |
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進路変更、機体回収に使われる長い釣り竿です。もうちょっと左に向けてと言うような場面で使ったりしていましたが、飛行機の作りが華奢なのでその扱いは大変難しく、進路を変えようとして飛行機が壊れてしまった場面が何度かありました。釣り竿が届かない高度ではなすすべがありません。
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競技会のデータは会場でセットしたパソコンに刻々と持ち込まれています。最終結果のまとめ、入賞者への賞状の打ち出しにも使われるようです。競技会終了後が最もいそがしく、体育館の片づけ中にもあわただしく作業が行われていました。
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会場が広いので、競技が行われている中で飛行機の調整をしている人もいます。 F1M の滑空テストを行っています。その滑空は漂っているといった感じでした。競技中にも 9 機の飛行機が同時に飛んでいるのを確認しました。
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こちらは競技中の F1L 。飛行機の区別がつかないのでどなたの飛行機かよくわかりません。
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こちらも競技中の F1L です。同じ F1L でも飛行機によってプロペラの回転数が大きく違っていました。
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プロペラも人それぞれに違っています。こちらは互いに目の違うバルサを組み合わせてあります。ブレードに使われているバルサはカンナで削りだしたものを組み合わせて作ったそうで、とてもきれいにできていました。なぜこのようなプロペラにしたのかを聞いてみました。カンナで削ったバルサの小片を使って作ることができるということでした。ブレードは隣同士がわずかずつ重ねてあります。まさに芸術品です。
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こんなにたくさんプロペラを持ってきた人もいました。これだけ見てもインドア F/F の奥の深さを感じ取ることができます。
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飛行機にもずいぶん違いが見られます。これは F1L のようですね。
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プロペラピッチゲージです。分度器を使って作られていて、ブレードを当てるだけでピッチ角が読み取れるように作られていました。
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お名前をお聞きするのを忘れましたが藤が丘インドアプレーンの方だと思います。 F1L のテストフライトです。
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ほとんどの人がカウンターつきのワインダーを使っていました。ハンドルが軽くギヤ比も高いようで、短時間で 2000 回転ぐらい巻くことができます。必需品ですね。このカウンターマグネットアクチュエータのコイル巻きに使えそうです。
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トルクメーターでこちらもインドア F/F には欠かせないもののようです。ゴムを巻くときにこのトルクメーターを見ながらこのゴムは巻けないなぁといった言葉を耳にしました。また、巻いている途中でプツン!と切れてしまう場面も何度か目にしました。ゴムの管理もとても難しそうです。動力用ゴムを好みの幅にカットするゴムスリッターも欠かせないアイテムです。今回の会場では見ることができませんでした。
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機体回収時間に照明リフトが降ろされて機体を回収する一こまです。相当神経を使って持ち主が注意深く外しましたがリブを骨折してしまいました。
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