第 45 回湘南スローフライヤークラブ飛行会

開催:2003/08/24 9:00-13:00 藤沢市六会市民センター体育館

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 大変蒸し暑さの中での飛行会でしたが、地下にある体育館は外に比べていくらか気温も低かったようです。石川さんとの共同プロジェクトで進めてきたゴム動力インドアプレーンの R/C 化も完成し、本日記念すべき初飛行を行いました。永野さんは赤外線送信機を作ってきて新作先尾翼機のテストを行いました。参加できないということだった城田さんは仕事がキャンセルになったということで急遽飛行機を携えて参加しました。小黒さんは飛行機を持ってきたものの肝心の電池を忘れてきたため、飛行機を飛ばすことができませんでした。鳥居さんは CD-ROM モーターを改造したブラシレスモーターを持ち込みデモ運転してくれました。山尾さんは飛行機なしでの参加でした。参加者も交えて情報交換も盛んに行われました。
画像をクリックすると拡大画像でご覧いただけます。
完成したゴム動力インドア R/C 機です。全備重量 8g 。ゴム 2g 、受信システム一式 1.55g を含んでいます。 R/C 装置を搭載する前に何度もテストフライトを繰り返して本日の初飛行を迎えました。
受信機と電池(BR435)はほぼ重心位置にセットされました。円筒型のリチウム電池を胴体に取り付けた紙筒にセットする方式になっていて、電池を前後することで重心位置の微調整ができるようになっています。
R/C システムを搭載しないテスト段階ではもう少し大きなラダーが仮付けされていましたが、 12 ミクロンのフィルムをヒンジにして動作させたところ、かなりの舵角で動くことが確認できたのでラダーを少し小さくしたそうです。ヒンジは幅 3mm 強のものを上下に 2 枚使っています。アクチュエータコイルもラダー下部にうまくセットされていました。マグネットには 3x2mm を使っています。アクチュエータのコイルは 0.025mm 1000t 372ohm のものを搭載しています。
動力用ゴムを 2000 回ほど巻いてのフライトです。動力用ゴムの巻き方にもコツがあるようで、同じ 2000 回巻いてもその巻き方でプロペラのトルクが変わってくるそうです。
R/C システムを搭載しても翼面荷重が 1g 未満ですから、優雅でゆったりとした飛行が見られると思いますが、いつもテイクオフ時は緊張するようです。
ゆったりとまわるプロペラでの飛行はまるでスローモーションの世界です。 R/C システムでのコントロールもすばらしく、大きく左旋回しながらゆったり飛んでいるときにラダーを右に打つとほぼ直進し、左に打つと左旋回の半径が小さくなります。また、天井付近では天井面に接触しないように左旋回で上昇を抑える操舵がとても有効に機能していました。
私も送信機を持って操作してみました。ゆったりと飛ぶ飛行機の進路をそっと変更してあげるといった感覚でコントロールすることができました。もっと広くて天井の高い体育館で飛ばしたらなおいっそう素晴らしい飛行が見られると思います。今回搭載した送受信システムは 7 機の同時飛行が可能なので、今後ゴム動力インドア R/C 機が普及してくるとおもしろいのではないかと思っています。海外からも今回の送受信機をぜひ作りたいとメールが来ています。素晴らしい飛行機を作ってくださった石川さんに感謝!
石川さんは別に輪ゴムで飛ばす飛行機を作ってきました。ゴムを除いて 1g の飛行機です。輪ゴム 1 本ではトルクの調整がとても難しいということでした。初期にかなりの頭上げで上昇し、しばらくしてから安定した飛行をしていました。
永野さんは赤外線システムに改造した送信機を持ってきました。受信部を赤外線受光素子に取り替えた先尾翼機をテストしました。
先尾翼に比較的大きなマグネットアクチュエータがセットされていて、二つのモーターの回転数の違いで左右の旋回を行うように作られていました。今回のテスト飛行はうまく飛ばなかったようですが、調整次第では十分に飛んでくれると思われます。全備重量 51g 、翼面荷重は 5g ほどになります。
城田さんは 3 機の飛行機を持ち込みました。新作機にはマグネットアクチュエータが搭載されています。画像左の飛行機で全備重量が 26g。翼面荷重は6gほどになるようです。
Dynamics Unlimited の受信システムが搭載されていますが、水平垂直尾翼のコントロールに独特の工夫が施されていました。動翼にコイルとマグネットを固定する方式ではなく、胴体の中にアクチュエータがセットしてありました。マグネットはコイルの中で前後にスライドするようにセットされていました。ニュートラルは尾翼に細いカーボンロッドを取り付けて動翼を押さえる構造になっています。今回の飛行機では左右の動きに差がありましたが、初飛行を無事行うことができました。いつものように操縦は私、ビデオ撮影は作者の城田さん。
こちらも城田さんの飛行機です。マグネットアクチュエータを搭載していますが残念ながら離陸できませんでした。
鳥居さんは CD-ROM のモーターを改造したブラシレスモーターを持ち込みました。永野さんとモーターの改造について打ち合わせをしていました。
すでに立派な改造図面も用意されています。アウターローターの内周に貼り付けられているマグネットの交換方法ほか、技術的な話題で盛り上がっていました。
すでに改造済みのモーター。左上に 2 組のモーターを組み合わせたものもあります。
このモーター、実際に回してくれました。すばらしくパワフルに回っていました。もちろんアウトドア用のモーターですが、近い将来インドアアクロでも使えるようになるのではないかと期待しています。
主翼のフィルムを貼り替えた私の Mini-plane3 。今回は PIC12F629 を 10MHz のセラロックでドライブした受信機のテストを行いました。低電圧動作の赤外線センサーを 2 個付けています。 DC/DC コンバータを省略した受信機です。センサーの取り付け位置をいろいろ工夫してみました。 10MHz の発振素子を使うことでスロットルほかきめ細かい分解能が実現できますが、ここまで分解能をあげる必要もなさそうでした。
Push-E は快調な飛行を続けています。今回も小型の 2 チャンネル送信機を使ってタッチアンドゴーなどで楽しみました。

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