第 56 回湘南スローフライヤークラブ飛行会

2004/07/25 藤沢市片瀬しおさいセンター

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 猛暑の中での飛行会となりましたが、体育館内は直前まで冷房が効いていたのでとても快適にスタートできました。飛行会が開催されている間冷房を切ったため、後半は汗だくの飛行会となりました。茅ヶ崎から鈴木さん、小黒さん、横浜から永野さん、平塚から石川さん、藤沢から小松原さんと私の6名が参加しました。いつも欠かさず参加する本井さんは、荷物を車に積み込む際にギックリ腰になってしまい、残念ながら不参加となりました。

今年の4月に初めて飛行会見学のメールをいただき、どうしてもインドアプレーンを作って飛ばしたいと言っていた小松原さんが、今回初めて作ったインドアプレーンを持ってきました。翼幅300mm、全長300mm、翼面積2.26dm2。千石電商でモーターとU-80プロペラのセットが300円で販売していたものを動力ユニットに使ったということです。

初めて作ったという飛行機ですが、とてもよくできています。マグネットアクチュエータのコイルは0.06mmのマグネットワイヤーを400回巻いた60Ωのものを使っています。JSTコネクターに使うコンタクトの支持金具をうまく利用してマグネットを保持しています。FETを搭載した赤外線受信機も、バッテリーモニターを搭載していて、とてもコンパクトにできています。電源には最も新しいKokam 60mAh Li-Po電池を使い、全備重量が11.8gと驚くほど軽量に仕上がっています。翼面荷重5.2g/dm2も初めて作った飛行機としては立派です。モーターの消費電流はU-80プロペラをダイレクトで回して約250mAということでしたから、60mAhの電池で全く問題なくドライブできます。

ラジコン飛行機を操縦するのは初めてという小松原さんですが、何とか操縦していました。途中から私が操縦させてもらいましたが、とても素直な飛行で、翼面荷重に見合ったスローフライトができました。赤外線送信機は、前回の飛行会で私の飛行機を使って動作確認を済ませてありましたが、無事初飛行に成功して本人は大喜びでした。

茅ヶ崎の鈴木さんも小松原さんと同じインドアの新人で、本日2機目の新作機 Push-E を作ってきました。140mAhのLi-Polymer電池を搭載して全備重量が16gということです。とてもよくできています。初飛行は私が操縦しましたが、何の心配もなくとても安定した飛行をしてくれました。赤外線受信機を搭載して、受光素子を左右に2個使用しています。

石川さんも本日初飛行というPush-Eを作ってきました。プロペラもバルサからの削り出しです。とてもよくできていて、動翼も細いバルサを組んで作ってあります。今日のために夜中までかかってドーリーを仕上げたということでした。こちらの飛行機も初飛行は私が操縦しましたが、地上からの離陸でとても安定した飛行をしてくれました。タッチアンドゴーもできます。マグネットアクチュエータのコイルは0.05mmのマグネットワイヤーを400回巻いて作ったものを使っています。赤外線受信機を搭載していて、受光素子は一つだけ使っています。

その後鈴木さん自身で飛行機を操縦しました。自分の作った飛行機がとてもよく飛んで、満足そうです。

石川さんもその後自分で飛行機を操縦しました。お互いのPush-Eを見比べながら、石川さんが鈴木さんの飛行機に対してアドバイスをしています。

永野さんの新作機です。発泡スチロールを薄くスライスした翼で、細いストローが胴体に使われています。モーターユニットはビットチャージーのモーターユニットと、別のモーターユニットが交換できるようになっています。全備重量は13gということです。

赤外線受信機を使い、リニアアクチュエータを搭載しています。ビットチャージーのモーターユニットで問題なく飛行していました。

こちらも永野さんの新作機、スタイロフォームを翼に使っています。千石電商の180円の6mmページャーモーターを4:1に減速してU-80プロペラを回しています。電源に140mAh Li-Polymer電池を使って全備重量が18gです。

なんとギヤユニットに使っているスパーギヤは自作です。信じられますか?エポキシ樹脂をシリコンの型に流し込んで作ったということです。右がその型です。タミヤのギヤを使ってメス型を作り、そこへプロペラ軸を差し込んで、エポキシ樹脂を流し込み、固まってからギヤの厚みをヤスリで削って仕上げるそうです。空気が入らないように作るのが大変だということでした。それにしても凄い!肝心の飛行はというと、地上からの離陸は無理でした。次回に期待です。画像はシリコンの型からできあがったギヤを取り出す状況を再現してもらったものです。

久しぶりに参加の小黒さんは、鈴木信也さんからモニターとして提供された、LivingRoomFly03-04というA4ケースに収めた飛行機を携えてきました。

オリジナル通りに組み上がるか心配していましたが、何とか組み立てられたようです。パワーリップを使い、カーボンロッドを多用した飛行機で、鈴木信也さん独特のスタイルです。

ラダーもエレベーターも全体が動く方式で、はじめのうちは舵が切れすぎて飛ばしにくそうでしたが、舵角を減らしたりして心配した初飛行もクリアできました。

久しぶりに参加した小黒さんと永野さんは飛行機談義で盛り上がっています。

左側の飛行機はユニオンのA級ライトプレーン「オリンピック号」をインドアプレーンに改造した私の飛行機です。赤外線受信機を搭載した2チャンネルコントロールで、ラダーのコントロールにサーボを使っています。私が執筆中の本で取り上げる予定のインドアプレーン入門機で、140mAhのLi-Polymer電池を搭載して全備重量が26gになります。翼面荷重が7.7g/dm2でバレーコート一面で飛ばすことができます。右側の飛行機は石川さんのPush-Eです。

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