スイッチ切でも完全に電源が切れないスピードコントローラ

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スピードコントローラによって大きな違いがある
 手持ちのコントローラは schulze f21-15be 、 f21-25bes と JETI の JES 20 BRAKE の 3 種類あり、 f21-15be 、他の 2 つはスイッチつきです。

 f21-25bes はエレクトラ 400 に、スイッチなしの f21-15be は無尾翼機と FunFly 1 号機に使用しています。
 スイッチのあるほうが便利だと思うのですが、お店に在庫がなくやむを得ず購入したものです。しかし、スイッチなしでも飛ばす前にバッテリのコネクタを接続すればいいので、そのつもりで作った機体ならそれほど大きな問題ではありません。
JETI の JES 20 BREAK は 4 サーボまで対応しているので今回購入したわけですが、とりあえず FunFly 2 号機に載せました。不親切なことに説明書が付いていませんが、出力ケーブルも schulze と殆ど変わらないので配線上の問題はありません。

 機体もほぼ出来上がり、バッテリを接続してエルロンの舵角、エレベータの舵角、モータのスロットル調整等をし、しばらく様子を見て電源スイッチを切りました。翌日再確認のためスイッチを入れて、各舵の動きをチェックしスロットルを上げていったところ全くモータが回りません。ん?スピードコントローラが壊れた?昨日まで何でもなかったのに飛ばす前でよかったと思いながらしばらくサーボを動かしていたらすぐにサーボも動きが止まってしまいました。別の電池を接続してみたら正常に動作。なんだ電池がなかったのかとしばらく動かしてスイッチを切りました。ところが翌日も同じ状態になりました。これは変だと思い電池とスピードコントローラとの間に 50mA の電流計を入れてみたところ JES 20 BREAK は電源スイッチを切っても電源は完全に切れていないことがわかりました。 7x600AE 電池を接続して電源スイッチを切った状態で約 14mA の電流が流れています。当然電源スイッチ切で完全に電池と切り離されると思っていただけに驚きました。

 手持ちのスピードコントローラについてもう少し詳しく調べてみました。
 schulze f21-25bes はスイッチを切ると完全に電源が切れ、電流は全く流れません。
 schulze f21-15be にはスイッチがありません(最近スイッチ付きが出ているようですが)。上記 3 種類とも受信機に電源を供給できるようになっていますが、このコネクタを受信機に接続しないで、 スピードコントローラそのものの消費電流調べてみました。
schulze はどちらも約 20mA 、 JETI は約 14mA でした。それにしても JETI のスイッチの切り方は理解に苦しみます。もしかしたら昔はスイッチなしだったものを、途中からスイッチをつけるようになって、やむを得ず受信機に供給する電源ラインをスイッチで入り切りするようにしたのかも知れません。そう考えれば理解できます。でも、ちゃんと元から電源を切るように作ってほしいものです。

 JETI のほかの機種については確認していませんが、 JES 20 BREAK を使う場合は、上記のことを考え、電池はできるだけ飛ばす前にセットすることを心がける必要がありそうです。

 また、オートカットについても schulze の f21-25bes と JETI の JES 20 BREAK とで違いがあります。
 実際の飛行中にオートカットが働いた経験はまだありませんが、地上でのテストでは schulze の場合、徐々にモータの回転が落ちてきて、十分に落ちきったところでオートカットが働き、スティックをそのままにしておいてもモータが回り出すようなことはありません。しかし、スロットルを中ぐらいまで絞るとモータが弱く回り始める現象が見られます。
JETI の場合はモーターの回転が落ちてきたところでストンと止まり、スティックをそのままにしておいても、すぐに回り始めまたすぐ止まるといった動作を繰り返します。ギヤダウンで大きいペラをつけている場合、止まるときと回り始めるときの反動が大きく、もし飛んでいるときに止まったり回ったりを繰り返したら、反動による機体のぐらつきは相当大きいと思われます。
オートカットの滑らかさと、スイッチ切で完全に電源が切れることを考えると schulze のほうが安心できそうです。


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1997/10/24 inserted by FC2 system