電池容量と飛行時間について

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動力用電池 7x600AE と 7x500AR 容量と飛行時間
 手持ちの電池のうち 600AE 2 本と 500AR 2 本について電池容量を測ってみました。
97 年の 7 月から使い始めたもので、使用回数はそれぞれ違いますが平均使用回数 6-7 回です。個体差、温度、充・放電時の条件等違いがありますからあくまでも参考程度にしてください。

 schulze の充電器でテストしました。
電池 充電容量/充電時間 充電直後
放電容量/放電時間
充電後約1日放置
放電容量/放電時間
充電後約3日間放置
放電容量/放電時間
7x600AE(電池 A) 690mAh/14min 570mAh/24min 540mAh/22min -
7x600AE(電池 B) 710mAh/14min 580mAh/22min 550mAh/21min -
7x500AR(電池 C) 540mAh/11min 490mAh/20min - 470mAh/18min
7x500AR(電池 D) 550mAh/11min 490mAh/20min - 460mAh/18min

 充電直後の電池容量と 1 日から 3 日放置した後の電池容量では約 20-30MmAh の容量差があります。
 このことから電池は充電後すぐに使用するのがベストと思われます。
私は飛ばしに行く前日に充電を済ませ、充電器は持っていきません。やはり横着はいけないようです。

 では 20-30mAh の容量差が飛行時間にどの程度影響するかを計算してみましょう。
私の FunFly 2 号機を例にとってみます。スロットル中スローで十分に飛行が可能な機体です。
前日に充電を済ませた電池を使用しているので、飛行当日の電池容量はやはり 20-30mAh 程度少ないと思われます。
電池は 600AE を使用しているので飛行前の電池容量は約 540mAh となり、モータラン積算 8 分で着陸させて、電池の残存容量が約 200mAh でしたから、 340mAh の電池容量を消費してモータランが 8 分間だったということになります。
42-43mAh の容量で 1 分のモーターランという計算になり、計算上約 12 分 40 秒のモータランが可能となります。
 充電直後の電池を使用した場合の電池容量は約 570mAh なので、計算上約 13 分 25 秒のモータランが可能となり、充電直後の電池で飛行させたほうが前日に充電した電池より約 40-50 秒モータランが長くなります。
ではどの程度のエネルギで飛行しているかというと、モータ電流約 2.6A 、モータ入力約 22W という計算になります。この程度のエネルギで飛ぶ飛行機では飛行時間にかなりの差がでてきます。

 10A 近い電流で飛ばす機体の場合は、充電直後の電池を使用した場合約 11 秒ほどモータランが延びる計算になります。モータランで高度を稼ぐグライダ、 3 分の飛行時間を確保するパイロン機等の場合この 11 秒の差は大きいですね。

 すべての電池で充電直後の放電容量が公称容量より少ないのは放電時間が約 20 分ほど(約 1.7A 程度の放電電流)で放電しているためと思われます。
しかしながら実際に使用する電流はもっと大きく、 2.6A 程度から 10A 程度の電流を流すことになるので、実際の放電容量はさらに少なくなると考えられます。

 これらのデータはあくまでもおおざっぱな数値です。今後実験を重ね、より充実したデータを蓄積していきたいと思います。


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1997/12/01 inserted by FC2 system