このスピードコントローラと、 Futaba の 40MHz で使うことのできる一番小型軽量な R113F 受信機を組み合わせればとても軽量化できるはずです。またこの受信機はアンテナ線が 49cm ほどしかないので小さな機体には特に好都合です。
早速 slim-18be と slim-24be を調達しました。このスピードコントローラにはマイコンが搭載されていて、ブレーキモード、アクロモード等の設定が送信機側の、スロットルスティックの最初の位置で自動的に決まるとても便利な機能がついています。
次に作る機体に搭載しようと用意してあった R113F 受信機と組み合わせて早速テストしてみました。18be はまったく問題なく動作しましたが 24be の動作がとても不安定です。たとえば、ブレーキモードではスロットルスティックをモータの止まる位置まで下げてきてもかなりの回転でモータが回っているのに急激にブレーキが掛かってしまう。アクロモードに設定しても、時々ブレーキモードになってしまう。スロットルスティックをハイにしてもモータの回転がついてこない。スロットル最スローでモータが止まらない等々。
調達先に事情を説明し、新しいものに交換してもらいました。代替品については問題なく動作しました。
今回調達したスピードコントローラは Version 8 になっています。 Version 7 までにもかなり具合の悪い部分があったようです。新たにマイコンを搭載したことで問題も多々あるのかもしれません。発売してから間がないのにもう Version 8 ですから。
とりあえずの不具合は新しいものとの交換という形で解決したわけですが、念のためもう1台の受信機でテストしてみることにしました。同じ R113F ですがこの受信機は既に旧型のスピードコントローラ f21-15be との組み合わせでフライト実績があります。ところがこの受信機との組み合わせでは slim-18be も slim-24be もまったく反応しません。サーボは動作しているので BEC 機能は働いているようです。どうなっているんでしょう。片方の受信機では問題なく、もう片方の受信機では動かない。再度受信機を元に戻し、 f21-15be との組み合わせでテストしてみました。まったく正常です。
両方の受信機のケースを外して、スロットルの出力波形を調べてみることにしました。
片方の受信機では動作し、もう片方の受信機でまったく反応がないのは、受信機に使われているデコーダ IC の出力レベルの微妙な差によるものと思われます。
従って R113F 受信機との組み合わせで動いているからと安心できません。もし上記組み合わせで使う場合には、十分に地上テストを行った上で使用すべきだと思います。
他の手持ちの受信機、 R129DP と R116FB でのテストではまったく問題ありませんでした。
デコーダ出力波形も十分余裕がありました。