危険な slim-18be 、 24be スピードコントローラへのスイッチ付加

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schulze slim-18be 、 24be スピードコントローラにスイッチを取り付けた場合、状況によってはモータがフルパワーで回るという危険な状況を確認
 電動飛行機のスピードコントローラとして、スイッチの取り付けられたスピードコントローラとスイッチのないスピードコントローラが市販されています。たとえば、schulze の旧 f21-15be のようにスイッチのないものもそれなりの使い方をすればそれほど不便ではなかったわけです。また f21-25bes のように予めスイッチの取り付けられているスピードコントローラは安全にスイッチの役目を果たしていました。
 schulze の slim シリーズは、マイコン搭載でとても小型軽量になり、その上価格も安くいいことずくめです。ところが、このマイコンが搭載されているための問題もないわけではありません。毎回モードセットが必要で、煩わしさを感じます。小型、軽量、安価のほうが優先はしますが...。

 私の Funfly 3 号(無尾翼)機では主翼を外さないと電池を搭載できません。電池を搭載してから主翼をネジ止めし、アンテナ線を尾翼に張ることで飛行準備が整います。飛ばすまでにある程度の準備時間が必要になるわけです。また、飛ばす準備をしておいて風が穏やかなときを見計らって飛ばそうと考える人も多いはずです。それならスピードコントローラにスイッチを取り付けようと思うのは当然ですね。そこで slim-18be の BEC 出力回路にスイッチを取り付けました。この機体には最初からスイッチを付加したスピードコントローラを搭載したわけです。現在まで 40 フライトしましたが、放熱不良によるスピードコントローラの熱暴走(スロットル操作不能)以外は問題無く使っています。

 ところが仲間の一人から slim-24be にスイッチを付けたが具合が悪いというメールをもらいました。ブレーキなしモードで使うため、電池をつないだ後送信機のスロットルをハイにしてから電源スイッチを入れ、次に受信機側のスイッチを入れたところ突然モータがフルパワーで回りだした。慌てて受信機側のスイッチを切ったがモータはしばらく回り続けてから止まった。というわけです。これではとても危険です。また、モード設定もできないことになるわけです。送受信機は JR の PCM を使用しています。本来なら説明書通り、受信機側のスイッチを入れるとピッ!ピッ!と音が聞こえてモータは回らず、ブレーキなしモードの設定ができるはずです。
 私の機体ではブレーキモードで使用するため、いままで送信機のスロットルをハイにしてからスイッチを入れるようなことはなかったので、早速同じように試してみました。 Fitaba R113F 改造受信機(FM40MHz) を使用していますが全く問題無く動作しています。
 念のためにと、手持ちの受信機を替えて同様のテストを行いました。 Indoor 2000(FM40MHz) 受信機でも全く問題ありませんでした。 Futaba F-116FB 受信機(FM72MHz) と F-129DP 受信機(PCM72MHZ)ではモータがフルパワーで回ってしまい驚きました。慌てて受信側のスイッチを切りましたが、モータはしばらくフルパワーのまま回り続けました。

 どうしてなんでしょうか?安全のためにと付加したスイッチ、 slim-18be と 24be の場合、逆に危険な状態となってしまうようです。ブレーキなしモードで使用する場合は特にスイッチを付加するのはお勧めできません。電池をつないだ時点で、スピードコントローラ内部のマイコンがモード設定をするためにアクティブになっているためと考えられます。
 上記の理由から、確実に動作を確認できる組み合わせ以外、この 2 つのスピードコントローラはスイッチを付けないで使用するのがベストといえそうです。

 PICO 2000(FM)受信機と R113ip(PCM)受信機の場合はブレーキなしモードでも問題ないとの情報をいただきました。

 皆様からの情報もお待ちしています。


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1998/10/13 inserted by FC2 system