Mini-plane 用プロペラの自作 2

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FRP を雌型にしてプロペラを作ってみましたが型からはがすのに苦労しました
 FRP で初めて作ったプロペラは Mini-plane 2 号機に装着して飛行テストを行いました。 130SZ モータ(4.4:1)の負荷には軽すぎるプロペラですが、地上からあっさりと離陸し、飛行するには十分な推力を得ることができました。かなり柔らかめのプロペラなので強度的には弱く、着陸時に大地との接触で細かいひびが入りました。この教訓からもう少し強度のあるプロペラを作る必要があると感じました。

 そこで、今回は全体をガラスクロスの 2 層構造にし、前縁付近にカーボンロービングをはさみ込みました。
ガラスクロス 3 層で作った雌型は、板の上に油性パテを置いてその上に固定しました。 FRP 成形も多少慣れてきたこともあり比較的楽に作ることができました。いよいよ型からはがすことになりました。ところが、どうしてもはがれません。ワックスを 20 回も塗ったのに...。結局無理やりはがすことになり、ナイフでこじったりしてようやくはがれました。できたプロペラは無理な応力を受け、ガラス繊維のはがれと思われる濁りが所々にできてしまいました。しかし、出来上がりはとてもいい形になりました。ブレードのしなり強度もなかなかいい感じです。中央部の軸受け加工をしてから、補強のために中央付近だけもう 1 層ガラスクロスを重ねました。その後、裏面のガラスクロスの織り目あとを滑らかにするため、 FRP 樹脂をはけ塗りしてからサンドペーパーで磨き、全体をカラースプレーで塗装しました。重量は 4g 弱。予定重量を 1g ほどオーバーしましたが 2 本目にしてはまあまあの出来でしょうか。

 FRP 樹脂加工でもっとも重要なポイントは離型処理にあると痛感しました。雌型ももう少しがっちり作ったほうがよさそうです。

 今回は 8x4 のプロペラを作りました。 Keyence のモータに使う予定です。 130SZ に使う 9x5 のプロペラも作る予定があるので、そのときは離型処理をきちんとやってから作ってみようと思います。


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1999/05/03/ inserted by FC2 system