2.1g 超小型 FM 受信機

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X-tal を含めた重量がなんと 2.1g という驚くべき軽さの受信機を入手
 中央の黒いカバーの受信機(SHR-RX72)がそうです。手前の X-tal と大きさを比べてみてください。実際に手にするまではこれほど小さいとは想像できませんでした。左は Futaba R113F 受信機です。右は WES-Technik の 3g サーボです。受信機は厚手の黒いシュリンクチューブで保護されていて、中はよく見えませんが、小型の X-tal が基板に直接半田付けされているのがわかります。 従ってバンド変更が出来ません。 72MHz 帯の FM 受信機で、アメリカでは 11-60 バンドまで 50 チャンネルもあります。ストックしておくのも大変ではないかと思います。
 私が注文したのは 50 バンド。 WES のサーボなどで使われている JST コネクター(マイクロコネクター)仕様の 4 チャンネルです。ほかにコネクタなしの 5 チャンネル(1.9g)と、受信機から出たケーブルの先にコネクタのついた 5 チャンネル(4.2g)の 3 種類があります。

 アンテナ線の長さは 80cm あります。通達距離は 600 feet とあります。 180m ぐらいでしょうか。インドアで使うには十分だと思われます。電源電圧は 3.5V から 5.5V の範囲で使えます。 5V 時の消費電流 10mA は平均的な値といったところでしょう。早速 WES のサーボを 2 つ繋いでテストしてみました。電源は 4x110mAh ニッカド電池。問題なく動いてくれました。受信機のアンテナを束ねて、送信機のアンテナも縮めた状態では、 R113F 受信機、 Indoor 2000 受信機と比べて通達距離がやや短く感じます。アンテナの長さもそれぞれ違うので、この通達距離は比較の参考にはならないと思います。インドアエアプレーンに使うのでまったく問題ないと思われます。

 WES の 3g サーボは、この小ささですがシャカシャカとかなりのスピードで落ち着きなく動きます。結構モータも発熱します。二つのサーボを同時に動かすと無負荷でも電流計は 0.3-0.4A を指しました。小型の割には大食いです。ピニオンギヤとスパーギヤのかみ合わせの悪さが少し気になります。スパーギヤもゆがんで回転します。
このモータはページャー(携帯電話のバイブレータ着信)用コアレスモータ(日本製)で定格電圧が 1.3V のものです。電圧ではかなり無理な使い方をしています。またサーボアンプは GWS の 6g サーボに使われているものと同じ物が使われています。半田付けに不安な個所があり、一部半田付けしなおしました。もしかしたら台湾の GWS で組み立てているのかもしれません。スパーギヤといえば、緒方さんがこのサーボでスパーギヤの脱落を経験しています。サーボが振り切れたままホーンが引っかかり、モータが回ろうとして脱落したようです。また、モーターも瞬間接着剤で固定されているようで、ちょっと落としただけでモータが外れてしまったそうです。私もテスト中にサーボのスパーギヤが一度外れてしまいました。
 アンテナを縮めて距離テストをしたとき、コントロール圏外になったところでサーボが振り切れてしまいました。要注意です。 サーボの許容電圧は 3-5V 。この小ささですから注意して扱わないとすぐに壊れてしまいそうな気がします。 WES のサーボについて言えば軽いことだけが魅力で、決して良い作りとは思えません。どうしてこんなに高いんでしょう。

 それにしても受信機とサーボ 2 個合わせても 9g 以下ですからすごいことになってきました。


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1999/07/03 inserted by FC2 system