図から DC5-2.4 モータユニットは Keyence のモータユニットに比べて大幅に効率がいい
ことがわかります。例えば DC5-2.4 モータユニットで 0.5A の電流を流したときの回転数は 2400rpm になります。 Keyence のモータユニットで同じ回転数を得ようとすると 1A 以上の電流を流す必要があります。
Keyence のモータも頼もしいパワーがあると思っていましたが、比較してみると DC5-2.4 モータの実力はすばらしいものがあります。コアレスモーーによる違いだけなのでしょうか?
同じパワーを引き出すのに消費電流が少なくて済めば、電池容量の少ないものが利用できるわけで、このクラスの飛行機に搭載する機材の中で一番重い電池が少しは軽くなります。
以前から Indoor-plane の電源に 50mAh のニッカド電池が多用されている記事をみて、果たして電動飛行機の動力電源として、容量の少ない 50mAh のニッカド電池が使えるものなのだろうかと不思議に思っていました。しかし、 Keyence のモータを使って 1A 程度の電流で飛行機を飛ばしているとすれば、 DC5-2.4 モータでは 0.5A 以下で飛ぶことになり、 Keyence のモータとの組みあわせで使っていた 120mAh 電池のことを考えると、 50mAh 電池でも問題ないことが理解できます。
DC5-2.4 モータユニットを 6x120mAh ニッカド電池で駆動した時の最大推力は 72g(2700rpm) 、 3xTadiran リチウムメタル電池(9V)で駆動したときの最大推力は 92g(3000rpm) あります。
このモータユニットとプロペラの組み合わで、 140-180g ぐらいまでの飛行機なら軽快に飛びそうです。
6x120mAh ニッカド電池が 36g 、3x430mAh Tadiran リチウムメタル電池が 38g と 2g の違いしかありません。Tadiran リチウムメタル電池の連続放電電流は 1A まで流せるので、 DC5-2.4 モータユニットとの組み合わせも相性がよさそうです。この場合一回の充電で 40 分ぐらいは飛行できそうです。
軽さに徹するなら 50mAh ニッカド電池がいいと思います。ギヤ比から 7-8 セルでの使用がベストでしょうか。その場合電池は 27-31g になります。
1 次リチウム電池の CR2 を 2 個組み合わせ(6V)て使うなら 24g と最も軽くなります。この場合は最大推力が 50g(2300rpm) になるので、機体の軽量化に神経を使います。何よりも使い捨ての電池なのでランニングコストが高くついてしまいます。
とりあえずベンチテストで得た限られた条件でのデータです。今後実際の飛行におけるデータも蓄積して発表したいと思っています。
また、WES DC5-2.4 モータもいろいろなギヤ比でテストしたいところです。それにはある程度の数量のモータを確保する必要がありますが、なにぶんにも高価なので多くはそろえられません。
元は日本で作っているモータなので、日本で買うことが出来ればわざわざドイツから取り寄せなくて済みます。またその分安価に入手できるはずで、そうなればインドアエアプレーンも比較的手軽に楽しめるようになると思うのです。現在製造元および入手経路について調査中ですが、いい感触を得ているので近く発表できればと思っています。