SlowFly 用カーボンプロペラの製作

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カーボンクロスを使って SlowFly に使うカーボンプロペラを製作
 ガラスクロスで作ったプロペラでインドアエアプレーンの飛行を行ってきましたが、その性能は十分満足のいくものでした。
 カーボンクロスを使ってまでプロペラを作る必要性を感じなかったのですが、電動機材を買いに行ったときにカーボンクロスを衝動買いしてしまいました。というわけでカーボンクロスを使って SlowFly 用のプロペラを作ってみました。

 ガラスクロスは袋に 6 オンスと書かれていたものを使いましたが、今回調達したカーボンクロスは 0.15mm(92g/m2) のものです。見た目にはカーボンクロスのほうがかなり薄い感じがします。
 ガラスクロスでプロペラを作る場合は、型に接する面を滑らかに仕上げたいのと、あとで塗装をしなくてすむように薄くて目の細かいマイクログラスを白色のゲルコートを使って 2 層重ね ( 1 層では色むらが出てしまいました) したあと FRP でガラスクロスを貼りつけました。ガラスクロスを 1 層から 3 層まで変化させて強度の調整をしたわけです。
 カーボンクロスを使う場合はそのまま透ける状態で仕上げてもいいので白色ゲルコートを使う必要がなくなります。しかし、カーボンクロスの腰の強さから、そのまま型に当てて FRP で整形した場合、表面を滑らかに仕上げられるかどうか心配なので、初めに FRP を使ってマイクログラスを 1 層貼ってみました。その後 0.15mm のカーボンクロスを 2 層重ねしてみました。離型は簡単でしたがカーボンの腰の強さから中央部の曲がりが強いところに若干気泡ができてしまいました。中央部の軸穴を加工し、カーボンクロスの切れ端と FRP で中央周辺部を裏から補強してプロペラが完成しました。

 カーボンクロスの特徴である強靭さを生かすにはエポキシ樹脂を使うほうがいいようですが、有毒なのでマスクを使用して換気を十分にし、ゴム手袋を使用して作業しなければ危険だと聞いています。そうまでしてエポキシ樹脂を使う気にはなれず、 FRP を使って作ってみたわけです。

 ガラスクロスで作ったプロペラと比較してみたところ、FRP で作ってもカーボンクロスの特徴が十分生かされていることが確認できました。出来上がったカーボンプロペラの重量は 3g 弱、ガラスクロスで作った 3g のプロペラと比較(タイトル画像)してみましたが、比較にならないほどカーボンプロペラのブレードの方が強靭です。
FunFan に使用している 4g のグラスプロペラとも比較してみましたがまだまだまだ強靭です。130 モータ用に作った 5g のグラスプロペラと同程度の強さがあるようです。 このことからカーボンクロスでスローフライ用のプロペラを作った場合、ガラスクロスで作った場合と比較して同程度の強度なら 40% 以上軽く作ることができそうです。

 今回作ったカーボンプロペラを使うとインドアエアプレーンが 1g は軽くなります。今度 FunFan につけて試してみたいと思います。


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1999/09/01 inserted by FC2 system