JST コネクタ

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インドアエアプレーンに多用されている JST コネクタ
 仲間の小黒さんから JST コネクタが秋葉原にあったよという話を聞き、横須賀の山尾さんが早速調達してきたという事で、コネクタのオス、メスをいただきました。ケーブルがついていればそのまま使えていいのですがコネクタ単体で販売されていたということです。オスピンのついたものは Sky Hooks の受信機についているものと同じ基板に取り付けるタイプで、メス側のコネクタはピンが金属プレートに並んでついていて、専用の圧着工具でケーブルを圧着してから白い樹脂製のホルダに挿入するようなっています。
 ケーブルをピンに圧着するための専用圧着工具は 9 万円もするそうでとても買うわけにはいきません。そこではんだ付けによる方法でピンとケーブルを接続してみました。

 メス側コネクターピンはとても小さいので、ケーブルを接続するのは慣れるまでちょっと大変です。せめてもの救いはピンが金属の帯に並んでついているのではんだ付けするときの作業は少し楽です。

 先端の細い 20W のはんだごてを使ってはんだ付けしてみました。ケーブルの被覆をむいた導線の部分をコネクターピンの圧着タグのある位置(中央)に置き、左右の圧着タグをペンチで曲げて導線を押さえてからはんだ付けしました。はんだ付けには細心の注意が必要で、少しでもはんだが多いと相手のピンが挿入されるスペースにもはんだが染み込んでしまいます。相手のピンが挿入される側(画像右側)を上にしてはんだ付けすると比較的うまくいきます。金属の帯から切り離し、ケーブル固定用のタグでケーブルを固定してからプラスチックのホルダに挿入して出来上がりです。

 その後いろいろ試してみた結果、次の方法が失敗もなく今のところいいようです。
 リード線の被覆をむいた導線にあらかじめはんだ上げしておきます。コネクタピンの圧着タグのところに導線を置き、タグは曲げずにペンチではさむ程度につぼめます(広がったままだとプラスチックのホルダーに挿入するときに入りません)。リード線が抜けないようにコネクタピンの金属の帯のところにセロテープで固定し、クリップで金属の帯部分を支えます(ケーブルを一緒に挟むとはんだごての熱で被覆が溶けてしまいます)。はんだを使わずにはんだごてをピンの裏側から当てて、はんだ上げした導線のはんだが溶けたらはんだごてを離します。この方法だと余分なはんだが回りこむこともありません。金属の帯から切り離し(折り曲げると簡単に離れます)、ケーブル固定用のタグでケーブルを固定してからプラスチックホルダに挿入します。

 はんだ付けしないでペンチでつぶすだけの方法も試してみましたが、相当しっかりペンチで押さえないとケーブルを引っ張ったときに簡単に抜けてしまいます。今のところこの方法ではうまくいきません。

 オス側のコネクターの方は基板に直付けするタイプなので、ケーブルをつなぐのには向かないかなと思っていましたが、こちらはすでにピンとホルダが一体構造になっていて、かえってケーブルのはんだ付けは楽でした。あらかじめ適当な長さに切った絶縁チューブをケーブルに通しておいてからはんだ付けします。はんだ付けしたあと絶縁チューブをかぶせて糸で縛りました。

 インドアエアプレーンに多く使われている軽量な JST コネクタケーブルも、自作する事によって惜しみなく使うことができます。
 動力用電池にはメス型コネクタ、スピコンの電源ケーブルにはオス型コネクタ、スピコンから受信機に至るケーブルにはメス型コネクタ、サーボのケーブルを JST コネクタに取り替える場合はメス型コネクタ、充電器にはオス型コネクタをとかなりの数の JST コネクタが必要になります。
 始めのうちは受信機や 2.4g サーボ等高額な品物と一緒に注文して送ってもらっていましたが、 JST コネクタケーブルだけ必要なときに困ってしまいます。またこのケーブルも結構高価です。この JST コネクタは日本製なので国内で調達できる事は何よりです。山尾さんが調達した価格はコネクタ 50 個で 800 円という事でした。


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1999/12/01 inserted by FC2 system