Futaba PCM1024Z 送信機の電池を schulze で充電するには

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送信機のバッテリを schulze の充電器で充電できるように改造
 schulze の充電器を使っている方は送信機の電池も schulze で充電したいと思いますよね。 Futaba PCM1024Z の電池はタイトル画像からもわかるように電池ユニットそのものに充電ジャックがついていています。
 送信機本体にセットしたままでも電池ユニットを取り出しても充電できる構造になっています。これはスペアの電池がある場合には特に便利ですね。しかし付属の充電器で充電すると満充電まで 15 時間もかかってしまいます。 FF-8 送信機と比べて PCM1024Z 送信機は消費電流が多いようで、後者には 8x700mAh ニッカド電池が組み込まれていますが 1 回の充電で使用できる時間がかなり短いようです (FF-8 では約 4 時間) 。説明書には 10 分の飛行で 10 回程度の使用が目安と書かれています。述べ 2 時間ほどでしょうか。スペア電池単体でも充電できるようになっているのはこのあたりを考慮してのことかもしれません。
 1 回の充電で使用できる時間は使用状況によっても大幅に変化します。 FF-8 を例にして、送信機のアンテナをいっぱいに伸ばして実際に飛行させる状態、つまり両手で送信機を支えている状態での電池の消費電流が最も少なく約 0.2A ほど、家のフロアにアンテナを伸ばして置いたときの電流は 0.4A にもなります。床に置いてでアンテナを縮めると 0.3A といった具合です。両手で送信機を持ち、実際に飛行させているときが最も効率がよく、電池の消耗も少なくて電波も遠くまで届くことになります。
 ためしに schulze の充電器でこの電池ユニットを充電してみましたが充電できませんでした。

 今回の改造は電池ユニットのみの改造なので、高価な送信機に手を加えることもなく気楽に改造できます。
 電池ケースは 4 本のネジをはずすせば分解できます。電池ケース内部に小さな基盤があり、逆接続保護用のダイオードが組み込まれていて schulze の充電器では充電できないことがわかりました。今回はこのダイオードをジャンパするだけではうまくいきません。バッテリユニットをセットして送信機のスイッチを入れた時に充電中ならば電源が供給されないような保護回路も組み込まれています。
 バッテリケースの中にある基板上の充電モニター端子へのパターン箔をカッタナイフで切り離したあとダイオード両端をジャンパー線で半田付けしてショートしました。改造した基板です。これで schulze の充電器で充電できるようになります。もちろん付属の充電器でも充電できます。電池ユニットをはずした状態でも送信機にセットした状態でも充電できますが、送信機にセットしたまま充電する場合は必ず送信機の電源スイッチを切った状態で充電するようにします。

 今回の改造と同時に、電池を同サイズのタブつきニッケル水素電池に交換しました。電池容量は 1600mAh と Ni-Cd 電池の倍以上の容量です。電池ボックスにぴったり収まります。送信機のように比較的少ない安定した電流でドライブする機器への使用は効果的だと思います。 schulze の充電器で充電する場合は sensitive モードで充電します。 1C 程度までの電流で充電しても大丈夫なようです。ニッケル水素電池を組み込んで sensitive モード 1A で充電してみました。電池はほんのり暖かくなった程度でオートカットしました。実使用 5 時間半以上経過してもでもまだ電池容量が残っていました。

 簡単な改造ですが改造についての責任は改造者本人にあることをお忘れなく。電池のショートに気をつけて作業してください。


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2001/01/03 inserted by FC2 system