Futaba 送信機高周波モジュールのツメ折れ対策

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高周波モジュールの抜き差しを繰り返すとツメにひびが入り、やがて折れてしまう
 モジュール交換のできる送信機は、高周波モジュールを交換するだけで周波数帯の変更ができるのでとても便利です。私も三つのモジュールを交換してさまざまな周波数帯の受信機で楽しんでいます。ところがモジュールのツメが折れたと言う仲間の話を聞いて、自分が使用しているモジュールを確認してみました。ツメの付け根部分を調べてみると 三つのうち比較的頻繁に使う二つにひびが入っていました。ツメは折れても使用上は問題ないと思うのですが、モジュールを抜き取るのが大変になります。またツメでモジュールをロックする構造になっているので、使用中に抜けてしまわないだろうかといった不安もでてきます。そこで折れる前に対策してみました。

 高周波モジュールは裏側の 2 本のネジをはずすせば簡単に分解できます。ツメ折れ対策に使えそうな材料を探していたところ、ホビーショップで調達した 0.2mm のプラ板があったので使ってみました。プラ板を高周波モジュールのツメ部分の大きさにあわせて 10mmx11mm に切ったものを用意します。ひび割れた側のモジュールのツメ部分を平やすりで 0.2mm (プラ板の厚さ)ほど平らに削り落とします。ツメの付け根にかなりのひび割れが確認できます。このまま使っているとやがて折れてしまうでしょう。ヤスリをかけるときにツメの部分が沈まないようにくさび形に削った木片をツメの下側に差し込んで削ります。私は爪楊枝を使ってみました。プラ板を当てて具合を確認し、よければ削り落とした面にボンドサイレックスを薄く塗ってプラ板を接着します。このときツメの引っかかり部分にプラ板の切断面を合わせます。実用接着強度に達するまで 1 時間ほどそのままにしておきます。ボンドサイレックスは接着後も弾力性があるので、抜き差しの都度応力のがかる場所への接着に向いています。モジュール上側のひび割れがひどかったので今回は上側だけ対策しましたが、下側も問題があれば同様の加工をします。元通り組み立ててツメ折れ対策完了です。当てたプラ板の表面が滑らかなので送信機への装着感も良好です。

 今回補修した部品には認定シールが貼ってあるので、部品だけの供給はしてもらえないと思っていましたが、念のため双葉電子工業に電話してみました。ツメ折れ部分の部品だけでも供給してくれるということでした。部品を注文するときに一緒に周波数帯のシールも注文する必要があります。認定シールはドライヤで暖めて剥がし、新しいケースに貼って使ってくださいということでした。


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2001/01/14 inserted by FC2 system