Astro Firefly Indoor-plane Coreless Motor

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Astro のインドアエアプレーン用のコアレスモータを入手
 外径 10mm 長さ 39mm で 16:1 のプラネタギヤが組み込まれたコアレスモータです。この小さなモータにサマリウムコバルトマグネットが使用されています。 Astro のインドアエアプレーンへの意気込みが感じられます。 Astro のホームページに規格と、 Todd さんによる推力データが公開されています。今回のコアレスモータは DC5-2.4 を強く意識していると思われます。モータ 10g 、プラネタギヤ 2g の組み合わせで 12g とかなり軽量な仕上がりになっています。ギヤ比 16:1 は今までにない大きなギヤ比です。今回発売されたモータは Astro では珍しく出力軸 (2mm) を含めてミリ規格です。 Astro の取扱説明書には 8x6 のプロペラが掲載されています。 Todd さんのテストでは 9x5 と 10x5 のプロペラが使われました。 Kv値=4333 は DC5-2.41 とほぼ同じになります。 DC5-2.5 では最大のギヤ比をもつものに 11.8:1 がありますが、 8x50mAh Ni-Cd 電池を使う場合で 10x5 程度のプロペラを装着してよい結果が得られているようです。 Astro Firefly モータは最大電圧 9V 、最大電流 0.5A 、最大入力で 4W となっています。 Todd さんのデータからは最高推力が 57g となっています。これは DC5-2.4 モータユニットの 6 割ほどの推力になります。

 DC5-2.4 モータは実際の使用において定格値をはるかに超えた使い方をしているわけですが、 Astro の公表値は最大値となっています。このあたりを超えた使い方ができるかどうか大いに気になります。

 16:1 のギヤ比と Kv=4330 から定格電圧 9V 時の無負荷回転数は約 39000rpm 、出力軸で 2400rpm ほどになります。

 手元にある一番大きなプロペラ (バルサ自作 10x5) を Firefly の軸に取り付けられるように改造しました。 軸は D カットされています。軸の長さが 5mm と短いのでプロペラの取り付け方法に工夫が必要です。バルサプロペラの中心に真鍮のスリーブをはめ込んで横から穴をあけ、 2mm のタップをたて、バルサ部分に瞬間接着剤を染み込ませて再度タップをたてなおし、 2mm の樹脂ネジを使ってモータ軸に固定できるようにしました。すでに DC5-2.4(10:1) にこのプロペラをセットして回転数・推力データを調べてあるので Firefly にセットしたときの回転数から推力の判断がつきます。早速 8x50mAh ニッカド電池で回してみました。初期値 0.6A 2350rpm 、中盤 0.5A 2200rpm と推力 90g-80g ほどあることがわかりました。同じ推力時の入力電流は DC5-2.4(10:1) に比べて少ないことがわかりました。音も静かです。また、モータもほとんど暖かくなりません。短時間ならもう少し負荷をかけても大丈夫ではないかと思われます。

 実際に使ってみないとなんともいえませんが、ギヤ比がかなり大きいことからかなり大きなプロペラを使う方が効率がよさそうです。 Firefly のケーブルを 50mm ほどで切断して JST コネクタをつけたら 13g になりました。 DC5-2.4(10:1) ユニットの 12.4g とそれほど変わらない重量です。

 適切なテスト機がなかったため "FunFan2" に Astro FireFly モータを載せてみました。プロペラ右裏の色の違いはバランスをとるために低粘度瞬間接着剤を染み込ませた痕です。次回の飛行会でテストしてみたいと思います。

 Firefly と DC5-2.5 を比較してみました。メーカ間の表現の違いがあるので参考程度にしかならないことをあらかじめお断りしておきます。

 

Firefly(16:1) with 10x5 prop.

DC5-2.4(10:1) with 10x5 prop.

Kv(rpm/V)

4333

4200

巻き線抵抗(ohm)

2.1

2.5

入力(W)

4(MAX)

2.42

定格電圧(V)

9(MAX)

5

効率(%)

83

75.3

ユニット重量(g)

13.0

12.4

8x50mAh 初期電流(A)

0.5

1.0

8x50mAh 初期回転数(rpm)

2140

2650

8x50mAh 初期静止推力(g)

76

122


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