Ultra-light FM Receiver JMP RX5-2.3

[Index]


40MHz 帯で超軽量な信頼性の高い受信機を調達
 全備重量 9.8g の超軽量 Indoor-plane の飛行に成功したことで世界的に有名なフランスの JMP から発売された RX5-2.3 (2.3g) 超軽量受信機です。サイズは Sky Hooks の SHR-RX72 とほぼ同です。

 SHR-RX72 は 72MHz 帯の受信機で 11 バンドから 60 バンドまでの 50 チャンネルあります。幸い日本で使われている周波数と同一バンドが 10 チャンネル分あるので都合がよかったのです。ところが実際に体育で使用してみると混信の問題に悩まされました。せいぜいハイバンドとローバンドでしか同時飛行ができないのです。帯域が 76KHz と広いのがその原因と思われます。広い体育館では 4 機が同時飛行することも珍しくありません。自分が飛ばすためにほかの人に迷惑をかけることにもなってしまいます。ということで超軽量な受信機も限られた条件でしか使えないのです。だんだん使う機会が減ってしまいました。代替の軽量な受信機が見つからないため、 GWS の 4 チャンネル受信機を軽量化して使っているわけです。安価で隣接チャンネルの影響をほとんど受けない点はいいのですが、軽量化しても 4.5g と SHR-RX72 受信機の 2 倍ほどの重さになってしまいます。なかなかすべてに満足できる受信機がなかったのです。

 あるとき仲間の一人が Rx5-2.3 を搭載した飛行機を持ってきました聞いてみると隣接バンドとの影響は受けないというのです。 35、36、40、41MHz 帯の受信機があります。 40MHz なら使えるわけですが X-tal が日本のバンドと異なるため小型の X-tal を探す必要があります。幸い GWS の X-tal で動作するこという情報を得ました。それならとみなの熱い視線がこの超小型受信機に向けられたのです。私もその一人です。

 届いた受信機は Sky Hooks の時ほど小ささへの感動はありませんでしたが、随所に軽さへのこだわりを感じます。まずアンテナ線が細く、長さも 50cm ほどしかありません。サイズの小さなインドアエアプレーンには短いほうがありがたいのです。半田付けも必要最小限の半田が使われていて無駄がありません。 5 チャンネル受信機ですが 4 チャンネル分の JST コネクタが取り付けられています。早速 GWS の受信機から X-tal を抜き取って Rx5-2.3 に差し込んでみました。この状態で重量実測値 2.4g 。問題なく動作しました。取扱説明書には X-tal 寝かせて取り付けるように書かれています。 GWS の X-tal では少し足が短いようで X-tal のベースから 1R で 90 度曲げてソケットに差し込むと差し込み量に不安が残ります。そこで 0.5R 程度に曲げなおして差し込みました。X-tal に両面テープを貼り付けて IC の樹脂面に固定し、念のため X-tal 付近にシュリンクチューブを被せました。機体に取り付けるためベルクロテープ小片をシュリンクチューブに貼り付けて 2.5g になりました。

 FunFan に搭載してあった GWS の受信機を Rx5-2.3 受信機に載せ替えました。これだけで 2g 以上軽くなります。早速六会の体育館で飛ばしてみました。この体育館は照明設備とダクト類を保護するために天井全体に金網が張り詰めてあります。時に電波反射の影響か機体が影響を受けることもあるのです。ところが Rx5-2.3 受信機を搭載した FunFan は全く問題なく飛行できました。他チャンネルの影響もありません。その後天井の非常に高い三浦市潮風アリーナでも飛ばしました。かなり激しい飛行をしてみましたが全く問題なく、安心して飛ばすことができました。素晴らしい受信機です。値段ですか?まだ清算が済んでいないので現時点ではわかりません。現地での価格が X-tal 別で 129.00DM ということです。

 横須賀の山尾さんは Rx5-2.3 受信機の JST コネクタをはずし、小黒さんが作ったマグネットアクチェータドライバと組み合わせて、アンテナ線を半分の 25cm に切り詰めた状態で Flutterby に載せ、とても快調に飛行しています。

 気になることがひとつだけあります。この受信機の動作電圧が説明書に 3.1V-15V とあるのです。3.1V から使えるのはいいとして 15V は何を意味するのでしょうか。今は受信機への電圧供給をスピコンの BEC から行っていますが、もしかして BEC を介さずに電池電圧を直接供給してもいいのかな?と考えてみました。それが可能ならスピコンは BEC なしで使えることになり、スピードコントローラも今まで以上に軽くなるはずです。高い電圧を受信機に供給した場合サーボへの供給電圧はどうなるんでしょう。ちょっと気になっていますが機会をみてテストしてみたいと思います。


[Index]
2001/02/01 inserted by FC2 system