Astro Model 100 Micro-Meter

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インドアエアプレーンに使って便利な Micro-Meter を入手
 以前 400 クラスに使う予定で調達した Astro Super "Whatt" Meter をインドアエアプレーンにも使っていました。今回の Micro-Meter は測定レンジがインドアエアプレーン、パークプレーンで使用する小電力領域に大幅にシフトしています。

 どちらも電流、電圧、電力、供給電力量を同時に測ることができます。従来の Super "Whatt" meter は、各々の測定レンジが、最大電流 100A (0.1A 単位)、最大電圧 60V (0.1V 単位) 、最大電力 5000W (1W 単位) 、最大容量 9000mAh (0.001Ah 単位)まで取り扱うことができました。今回の Micro-Meter は、最大電流 15A (0.01A 単位)、使用電圧範囲 4.0V-15.9V (0.01V 単位)、最大負荷電力 225W (0.1W 単位)、最大容量 2000mAh 以上 (0.001Ah 単位) となっています。

 明らかに Indoor-plane に使うのに便利なスケールになっていますが、最大電流が 15A まで扱えるので 400 クラスでも何とか使えそうです。しかしケーブルが細いので 400 クラスで使う場合はごく短時間の使用に限られそうです。

 Indoor 専用で使おうと思ったのですが、400 クラスでの使用も考慮し、JST コネクタとディーンズコネクタの両方を取り付けました(タイトル画像)。

 この Micro-Meter は外部の電源で動作します。電源側に接続した電源からおよそ 17mA の電流を消費しますが、この消費電流は内部の回路により毎回自動的に校正(Micro-Meter が消費する分をキャンセル)されます。負荷側の接続はこの校正が終わってから接続します。校正には 1 秒ほどかかり、校正が完了するとディスプレイに電圧が表示されます。負荷を接続した状態で電源を後から接続すると誤差が含まれてしまいます。 8x50mAh Ni-Cd 電池を電源側に接続してみました。このように電圧表示以外は 0 表示になります。

 説明書には使用最低電圧が 4.0V からと書いてあったので、最近インドアに多用されているリチウムイオン電池(充電完了時 4.2V)が単セルでも使えるのではと期待して、ためしに電源側に接続してみたところ、ディスプレイには何も表示されず、残念ながら使えないことがわかりました。念のため安定化電源から電源を供給して動作開始電圧を確認したところ、 4.75V から動作することがわかりました。また説明書には、動作中に電圧が下がった場合ははおよそ 3V まで動作するとありましたが、実際には 3.6V で動作が不安定になりました。ニッカド電池 4 セルからなら使えそうです。

 この Micro-Meter はニッカド電池等を充電する際の、充電容量の測定にも使うことができます。その場合、充電する電池を負荷側に接続することになるので、コネクタの向きが逆になるため変換プラグを用意します。

 Indoor-plane では特に機体にマッチしたパワープラントの設定が不可欠です。モータユニット、ギヤ比、プロペラサイズ、駆動電圧、駆動電流、静止推力、使用電池、重量等どれをとっても重要なファクターばかりです。過負荷では極端にモータ寿命が短くなり、軽負荷では十分なパワーを発揮できないことになります。このようにパワープラントを設計するときはもちろん、すでに機体に組み込んだパワーユニットのチェックにも大変役立ちます。飛行時に使用する電池を Micro-Meter の 電源側に接続ます。次に飛行機側の電源ケーブルを Micro-Meter の負荷側に接続します。あとは送信機を使ってスロットルを操作すればそのスロットルポジションにおける消費電流、消費電力をリアルタイムで直読できるわけです。この場合の消費電流、消費電力は受信機、サーボ、スピコン等の消費分も含むことになります。また、パワープラントが消費した積算電力も時々刻々表示されるので、実使用状況における電池の有効容量を調べるのにも役立ちます。

 完成前の TINY に Micro-Meter を繋ぎ、フルスロットルで 1 分ほど経過したときの各種表示を確認してみました。フラッシュ撮影のためプロペラが止まっているように見えます。


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2001/06/15 inserted by FC2 system