表面のボタンを押すと液晶が表示されて回転数を測ることができます。初めて使うときはボタンを押し続けけて測定するプロペラブレード数の設定を行います。回転数を測定中にボタンを押すとそのときの回転数が保持されます。電源は一定時間経過後に液晶表示が消えるようになっています。
回転計を使う頻度はそれほど多くなく、新たにプロペラを作ったときとか、推力測定時程度にしか使いません。いざ使おうとすると電池が消耗していて使えないといった経験を何度かしました。使わなくても設定したプロペラブレード数を記憶しているためわずかに電流が流れています。使い終わったら電池を外しておけばいいのですが、ケース裏ブタのネジ 3 本を外してケースを分解しないと電池が外せないので結構面倒です。
そこで電源スイッチをつけることにしました。かなりコンパクトにまとめられているため、内部に電源スイッチを取り付けるスペースがありません。何かいい方法がないか考えた末、ジャンパチップによる電源スイッチの ON/OFF を思いつきました。下ケースを加工して 4 本のピンを瞬間接着剤で取り付け、プリント基板の電池のプラス電極パターン部を切断してリード線を半田付けし、そのリード線を 4 本のピンの上 2 本に半田付けしました。下 2 本のピンはジャンパーチップの保管用です。使うときに上側の 2 本のピンにジャンパチップを差し込みます。もともとこの位置にはストラップをつけるためと思われる金属のリングが取り付けられていました。
これで使わないときに電池消耗を抑えることができます。その代わりジャンパチップを差し込むたびにプロペラブレード数の設定が必要になります。しかしこれはたいした手間ではありません。完成時のジャンパチップ保管用状態です。裏側から見たところです。
今回使用したジャンパーチップと、ピンは壊れたハードディスクのコネクタを分解して使いました。ジャンパチップもマスター/スレーブの切り替え用のものです。コネクタピッチは受信機のサーボコネクタと同じピッチでした。