RC200 "どこでもタコ"への改造

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体育館などの暗い場所でも使えるように改造
 RC200 回転計は小型軽量で持ち歩くのに便利です。先日体育館で使ってみようとしたら光量不足からほとんど役に立たないことがわかりました。 RC200 に限らず Futaba PCM1024Z に内蔵されている回転計でも同様かなりの明るさが必要なようです。

 そこで暗いところでも使える回転計を何とか作れないだろうかと考え、最近はじめた PIC マイコンで作る計画を立てました。基礎実験を行っていく中で RC200 回転計の改造を思いつき、早速ありあわせの材料で改造してみることにしました。

 原理は至って簡単で、プロペラに光を当ててその反射光を読み取るだけです。これならどんなに暗いところでも回転数を計ることができます。

 半分接触不良で使えなくなったテレビのリモコンを分解して、赤外発光ダイオードを基板から外しました。幸いチップタイプのものが二つついていたのでそれを使うことにしました。ついでに折畳式のリモコンの中についていた押しボタンスイッチも使うことにしました。 RC200 の受光部はフォトトランジスタが使われているので赤外発光ダイオードとは相性がいいはずです。

 RC200 の狭い基板の裏に 2 個の赤外発光ダイオードを瞬間接着剤で固定し、電流制限抵抗を配線していとも簡単に赤外線照射装置が出来上がりました。押しボタンスイッチはこんな感じに取り付けました。配線のときに赤外発光ダイオードチップの極性を間違えてしまったため画像では汚らしい配線になってしまいました。

 赤外発光ダイオードチップは 2 個とも受光フォトダイオードの軸から 5cm ほど先を照射するように向きを調整して取り付けました。はじめ 10mA 強の電流でドライブしてみましたが、向きによっては反射光をうまく捕らえることができなかったので、あとから抵抗を追加して 20mA ほど流れるようにしたところ、当初想定していた 5cm の距離で十分回転数を測定することができました。タイトルの画像がその完成品です。左右に赤外発光ダイオードが見えます。左右均等でないのは上下の止めねじ等をよけてわずかな隙間に配置したためです。

 前回の電源スイッチの追加改造の状態に今回の改造を追加しましたが、屋外のような明るい場所では今まで通の使い方をし、暗い場所では脇の小さなボタンを押すことで赤外光の照射による測定ができることになります。液晶画面がどうにか確認できる程度の明るさしかなくても確実に回転数を測定することができるようになりました。"どこでもタコ"の完成です。


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2002/05/06 inserted by FC2 system