Astro Micro-Meter を 1 セルリチウムイオン電池対応に改造

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最近使う機会の多くなったリチウムイオン電池 1 セルに対応できるよう改造
 Astro Micro-Meter は外部からの電源、つまり飛行機に搭載する電池から電源をもらって動作するように作られています。使える入力電圧は 4V から 15.9V までとなっています。

 最近インドアエアプレーンで使う機会の多くなったリチウムイオン電池 1 セルでは残念ながら定格電圧が 3.6V と低いため使えません。ところがリチウムイオン電池 1 セルでも使えるように改造した記事を見つけました。 1 セルのリチウムイオン電池で使うことができれば素晴らしく便利になります。早速手持ちの Micro-Meter を改造してみました。

 上記サイトの改造記事では 006P タイプの 9V 角型乾電池を外部で接続するように改造しています。内部を開けて見ると左右にある程度スペースがあり、 50mAh ニッカド電池なら左右に 2 個づつ収められそうです。 4 セルのニッカド電池で Micro-Meter の動作に必要な電力をまかなえれば、実際に搭載する電池からの電力供給を受けなくて済むので、積算電池容量もきちんと表示できるようになります。何よりも 4V 以下の電池でも使えるようになるので便利です。

 内部の配線を調べてみると、LOAD 側の+端子からダイオードを通して Micro-Meter を動作させるための電力が供給されています。 SOURCE 側に電源を繋ぐとダイオードを通して内部の電子回路に電力が供給され、およそ 17mA の電流が流れます。このダイオードのアノード側を基板から半田ごてを使って浮かし、浮かしたダイオードのアノードに内蔵する Ni-Cd 電池のプラスを繋ぎ、電池のマイナスを電子回路の共通アースに繋げば外部から電源を供給しなくてもよくなります。あとは切替えスイッチをつけて外部電源と内部電源を切替えられるようにします。また、内部電池を充電するためのコネクタも外に出すように配線します。

 早速分解してダイオードのアノード側を基板から浮かしました。次にケースの隅にスライドスイッチを取り付けました。ケースがとてもやわらかい材料でできているので、スイッチの取り付けにはボンドサイレックスを使いました。

 50mAh ニッカド電池を 2 個ずつ両端の空いたスペースにセットして配線をしたところです。内蔵電池を充電するためのケーブルも出しました。電池は端子が露出しないようにシュリンクチューブで処理しました。

 早速内部電源で動作させ、使い古しの乾電池を SOURSE 側に繋いでみました。 低い電圧でもきちんと表示されています。


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2002/07/03 inserted by FC2 system