A-1 1 号機にリニアアクチュエータを搭載

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エレベータに動翼を追加し、リニアアクチュエータを搭載してみました
 リニアアクチュエータのテストを繰り返ししてきましたが、その実用性を確かめるため、 A-1 2 号機に搭載してみました。将来的にはピーナッツスケールなどに搭載できればスケール感を損なうことなく搭載できるのではないかと思っています。またテールヘビーになりがちなスケール機への搭載も楽になるのではないでしょうか

 最初はラダーのみにリニアアクチュエータを装着してテストフライトを行いました。今までラダーについていたアクチュエータを取り外して、代わりにリニアアクチュエータでコントロールできるようにしました。 A-1 1 号機には外径 5mm 、長さ 3mm のマグネットを使っていましたが、ラダーにセットしたリニアアクチュエータ用のマグネットは外径 3mm 、長さ 3mm とかなり小さなものです。マグネットに 3mm のバルサ棒を接着し、 0.7mm のカーボンロッドを差し込んでテールのラダーを動かすようにしました。リニアアクチュエータのストロークは 8mm なので、舵角はラダーに付けたホーンの穴位置で調整しました。全備重量は 19.1g です。

 リニアアクチュエータはサーボと同様 3 線式で、はじめに受信したパルス幅をニュートラルポジションに設定するように PIC にプログラムしてあります。これは使用する送信機によって微妙に違うパルス幅もメーカによるパルス幅の違いも吸収できるので便利です。

 リニアアクチュエータでの飛行は全く問題ありませんでした。しかし狭い体育館での飛行では旋回半径が小さくなるためラダーだけのコントロールでは高度低下を伴い、注意深い飛ばし方が必要です。そこで、エレベータにも動翼を付けてみました。

 受信機はリニアアクチュエータをドライブできるように AVR を使って新たに作った赤外線受信機です。こちらはスロットルのオートキャリブレーション機能を搭載したもので、送信機のスロットルのスローとハイを自動的にセットする機能を持たせてあります。またリニアアクチュエータへの供給電圧を 5V に設定しました。

 リニアアクチュエータ単体の重量は 0.8g ほどですが、胴体が長いのでプッシュロッドに 0.7mm のカーボンロッドを使ったため、ホーンも含めて 0.4g ほどの重量増加になりました。

 エレベータとラダーがコントロールのできる A-1 2 号機を六会市民センター体育館で飛ばしてみました。エレベータのコントロールができるようになったため、見違えるほど小回り旋回ができるようになりました。エレベータコントロール用のリニアアクチュエータには外径 3mm、長さ 2mm のマグネットを使いましたが、十分なコントロールができました。 3 チャンネル装備の全備重量は 20.4g となりました。

 このように A-1 1 号機は今なおテスト機としての役目を十分に果たしています。


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2003/12/13 inserted by FC2 system