Astro 020 ブラシレスモーターをエレクトラ 400 に搭載

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当面積む機体が決まってない Astro 020 ブラシレスをエレクトラ 400 に搭載してテストしてみました


3 ヶ月ぶりに修理から戻ってきた Astro 020 ブラシレスモーターがやっと空を飛べそうです。

2 回もベンチテスト中にアンプが壊れてしまい、とても心配でどんな機体に積んだらいいかを全く決めていませんでした。
とりあえず手元にあるエレクトラ 400 に積んでテストしてみることにしました。
エレクトラ 400 からモーターとスピコンを降ろし、 Astro 020 に積み替えるわけですが、後者のシャフト径は 1/8 インチ(約 3.17mm)なので、 400 モーター用の robbe 6x3.5 も aero-nauto 6x3 折りペラもそのままでは取り付けることができません。
aero-nauto 6x3 ペラの軸穴は樹脂製なので何とか広げられそうです。そこで 3.2mm のドリルで軸穴を広げてみました。が、結果は芯ぶれして失敗に終わりました。
懲りずに今度は robbe 6x3.5 を改造しました。このプロペラホルダーはコレット式なので、アルミ製のコレットを 3.2mm のドリルで注意深く広げたところ、こんどはうまくいきました。
Astro 020 用に推奨しているのが robbe 6x3.5 ペラで、 7 セル時 14.5A で 14000rpm とカタログに載っています。それにしても robbe 6x3.5 で 1/8" 軸用のものは市販されているのでしょうか?

エレクトラ 400 に載せかえるには Astro 020 のシャフトが短いため、胴体のモーター取付面の厚さを半分ほどに減らす必要があります。カッターナイフで切り落としてヤスリで整形しました。
取付ネジの穴位置はスピード 400 と同じなので問題ありませんが、ネジはインチ系です。モーターに付いてきたネジは首下が 3mm ほどしかなく、エレクトラに取り付けることができません。 speed 400 についているミリ系ネジでも一山半ほどねじ込めるので、無理すれば取り付けることができそうです。しかし相手がアルミなのでとりあえず取り付けを断念し、インチネジを探すことにしました。
知人の好意でインチネジを調達することができ、無事エレクトラに取り付けました。
モーターから 15mm ほど離れたところにスピコンがあり、モーター後面から出ている 3 本の線と 5 芯のフラットケーブルで支えられて宙に浮いた状態になっています。多少の心配がありましたが、エンジン機と比較して振動がほとんどないので大丈夫だろうとそのままにしました。放熱も考慮する必要があるので防振材を当てるわけにもいかないし...。

降ろした speed 400 とペラとスピコン(f21-25bes)とで約 122g ありました。 Astro 020 はペラと付属のスピコンとで約 100g です。 22g も軽くなりました。 7x500AR を含む全備重量が約 438g 。翼面荷重も 20g/dm2 を切りました。

充電直後の 7x500AR で瞬間回転数 19900rpm 回りました。 speed 400 搭載時は上空に上げるまでフルパワーで 30 秒から 50 秒ほどのモーターランが必要でした。 Astro モーターをこれだけの時間フルパワーで回してスピコンはもつのだろうか?またこれだけ過激な回転に robbe のペラは絶えられるのだろうか?とても心配です。改めて robbe 6x3.5 折りペラの説明書を見たら MAX 16000rpm までとありました。

フルパワーでテイクオフ。ものすごいパワーで上空に吸い込まれていきます。しかもかなりの急角度です。心配なので 20 秒ほどでモーターカット。あいにくサーマルもなくすぐに降りてきてしまいました。 2 度目のモーターラン。今度は 30 秒ほど回してみました。やはりすごいパワーを感じます。かなりの高度に達し、多少のサーマルに助けられ滞空時間もそこそこありました。 3 度目も 30 秒ほどのモーターラン。無事着陸回収。念のため電池残量を計って見たところ約 130mAh ほど残っていました。 Astro モーターを購入してから実に 7 ヶ月目での飛行でした。

今回 Astro モーターを積む前までのエレクトラ 400 の飛行回数は 62 回。降ろした speed 400 (6V)モーターのコミュテータは回転方向の後ろ側がかなり荒れています。途中ペラを robbe 6x3.5 から aero-nauto 6x3 カーボンに取り替えてかなりのパワーを感じましたが、このところなんとなくパワーがないときがあるように感じていました。感覚的な判断なのでなんともいえませんが...。しかし、改めてモーターを見てコミュテータの荒れからパワーダウンしてもおかしくないなと感じられます。何しろ毎回フルパワーで回しているわけですから...。
この点ブラシレスは心配ないですね。しかしとても高価で、私のように 2 度も壊してしまってはとてもとても高い買い物になってしまいました。
でも、胸のすくようなものすごいパワーを目の当たりにして、値段の高さはどこかに吹き飛んでしまいました。
気をよくして 2 度目のフライトを行いました。が、 3 回目のモーターランのときモーターが突然回らなくなってしまいました。一瞬悪夢が脳裏をよぎりました。急遽着陸させ、手元でスロットル操作をしてみましたがモーターの回りかたが変です。ハイパワーの感動もつかの間でついにまた壊れてしまいました。 今度壊れたらもう Astro に送るのは止めようと思っていただけに、大きなショックでした。

翌日、国内で入手できる FET に取り替えてみようと考え直しました。スピコンはすべて自作し、サーボまで自作している小黒さんに電話を入れ、 FET の入手先を相談したところ、手持ちが少しあるので分けてくれるということで、気を取り直して Astro モーターを降ろしてみました。

前回は 2 回とも FET 部分のシュリンクが焦げて穴があいてしまいましたが、今回はそのような形跡がありません。改めて電池をつないでテストしたところ、正常に回るときと途切れ途切れに回るときがあります。 眺め回しているうちにどこか接触不良のような回りかたをしていることがわかりました。 さらに調べるうちにスピコン側に半田付けされている 5 本のフラットケーブル付近が怪しいことを突き止めました。どうせもう Astro に送らないのだからとシュリンクチューブを一部剥がしてみました。フラットケーブルはシリコンボンドで固定されているのでピンセットで丹念にボンドを取り除いてみました。何と 2 個所も半田が切れていました、残りのうち 2 本も切れかかっています。どうもスピコンが宙に浮いていて振動が影響したのではないかと思われます。 5 本全部を半田付けし直し、シリコンボンドを充填し、物干し竿用のシュリンクチューブが手元にあったので、モーターの一部とスピコンの一部に橋渡しするようにかぶせ、リード線に無理がかからないように加工しました。

いつも心配の絶えない Astro 020 、とりあえず直ってほっとしました。再度エレクトラ 400 に搭載してみましたが、いつまた悪夢が...。


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