快晴微風という好条件に恵まれ、早朝から集まった仲間でそれぞれアピールフライトを行い、ビデオ取材は無事終了しました。放送は翌々日 24 日(火)の昼間、生放送の中で約 8 分間に渡り放送されました。私は飛ばし慣れた "FunFly 2" を飛ばしました。127 フライト目になります。思えばずいぶん飛ばしたものです。

電動飛行機を始めて 2 年少々たちましたが、今回完成した "FunBee" はいままで作ってきた電動飛行機の中でもっともかわいらしい飛行機です。中断期間を含めて 10 ヶ月もかかって完成した飛行機で、唯一パイロットが乗っています。完成したばかりなので壊さないうちにぜひテレビで放映してもらえたらと思い、車に積んできました。みんなからの評判もよく、ビデオにも収録してもらうことができました。翌々日の放送の中でも放映してもらうことができ、いい記念になりました。一応飛ばせるように準備はしてあったのですが、ビデオ取材中での初飛行は緊張もし、万一のことも考えてお披露目だけにとどめました。取材時の様子はポルコさんのホームページで紹介されています。

というわけで一週間遅れの初飛行となりました。
今回の機体は主翼後縁から尾翼前縁までの間隔が 50mm と非常に短く、主翼の巨大なエルロンとでどのような飛びをするのかわからず、初飛行はかなり緊張しました。

舟地蔵砂利広場からの離陸は問題なかったのですが、上空へ上がってからはもう大変。エレベーターが敏感なのに加えてエレベータートリムがかなりダウン気味で、飛行中にトリムを合わせようと上空に上げてエレベータースティックから指を離し、エレベータートリムに指をかけてトリムを一コマ調整する間に機首は地上めがけて落ちてきてしまいます。 Futaba の FF8 送信機はデジタルトリムのため一気にトリム調整できないのが難点です。高度を上げては何度かトリムに指を持っていきますがとても上空では調整できません。地上に降ろしてから調整しようとエレベーターで吊りながら何とか着陸させました。テールモーメントが短いのでエレベーターの効きがもとても敏感で冷や汗をかきながらの飛行でした。水平トリムをややアップ気味にトリム調整して再度離陸。今度はトリムがわずかにアップ気味になってしまいましたが上空で何とか調整しました。エルロンの効き具合を見るために旋回してスティックに対する反応を見てみました。大きなエルロンですがエレベーターほど敏感ではなく、違和感のないコントロールができました。 6 分ほど飛ばしてみましたが横安定はいいものの総じて縦安定が悪く、とても飛ばしにくい感じでした。 パワーに関しては軽量に仕上がったこともあって十分余裕がありました。

２フライト目はやや重心を後ろにしてみました。ところが 2 フライト目はご覧の通り離陸したとたんにかなり頭上げしながらの上昇となり、ちょっとダウンを打つと極端に頭下げになってしまうといった状態で、さらに縦安定が悪くなって飛ばしにくくなりました。この手の機体は飛ばしにくいと聞いていましたが、これほどとは思ってもいませんでした。悪いことに飛行中に砂利広場でサッカーの練習が始まってしまい着陸できるスペースが狭くなってしまいました。残された空き地に何とか着陸させて無事初飛行を終了しました。どうも重心位置が合っていない可能性もあります。

家に帰ってから重心位置を再確認してみました。通常の飛行機よりもやや前重心の 28%(CG) に設定したつもりでいましたが、翼面積から割り出してみたところ 30%(CG) になっていたことがわかりました。 2 フライト目は 32%(CG) で飛ばしたことになります。極端にテールモーメントが短い飛行機なので、重心位置は比較的前のほうにセットしたほうが飛ばしやすいのかもしれません。なんとなく無尾翼機に近い飛び方をしているようにも思えます。水平尾翼が主翼に近づくほど無尾翼機の性格に近くなっていくようにも考えられます。そう考えると重心位置をかなり前に合わせる必要があるのかもしれません。次回重心位置を調整しなおしてテストしてみたいと思います。エレベーターの舵角も少なくしてみました。