トルクロールへの第一ステップ

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いよいよトルクロールの可能な電動飛行機に挑戦してみようと思います。


今まで作ってきた電動飛行機で最も多く飛ばしているのが "FunFan2" で、すでに 159 フライトしました。風さえ穏やかならとても面白い飛行機で飽きません。作った当時は省エネフライトを目指していたため、モーターも 7.2V 仕様のものを使うなどできるだけ少ないパワーで飛ばせる飛行機を作ってきました。

いつも飛行機を飛ばしている舟地蔵ではこのところエンジン機によるファンフライ機が流行っています。やはりエンジンのパワーはすごいもので、垂直ホバリングをいとも簡単にこなしています。エンジン機のパワーには及ばないものの、せめて電動機でトルクロールの真似事でもできたら素晴らしいだろうなと常々考えていました。

トルクロールをするには自重より 30% ぐらい多い推力を必要とするようです。この余裕推力を含めて 400 クラスで電動飛行機を作るのは相当困難を伴うと思っていました。幸い手元に Astro 020 ブラシレスモーターがあります。このモーターはギヤダウンで使用したときに 700g ぐらいの静止推力が出せるという記事を読んだこことが頭の片隅に残っていたので、ギヤダウンに作りかえることさえできればトルクロールも夢ではないという気がしていました。

QRP のギヤユニットを改造してようやくAstro 020 を使ったギヤユニットが完成しました。推力測定の結果もまずまずで、トルクロールへの夢も手が届きそうな感じがします。

新たに飛行機を作る前に、感触をつかむため今飛ばしている "FunFan2" に完成したばかりの Astro 020P ギヤユニットを載せてみました。 "FunFan2" は電池を除いて 300g あります(普段車輪は必要ないので外した状態です)。グラウプナーのギヤユニットとプロペラとスピコン (152g) を取り外して、代りに Astro ギヤユニット(コントローラーを含む)とプロペラ (144g) を載せてみました。モーターマウント回りの改造などで 4g ほど増えましたが全体では 296g と 4g 軽くなりました。 7x500AR 電池を使って 431g 、8x500AR、電池を使って 448g の全備重量になりました。

始めは 7x500AR 電池で飛ばしてみましたが、モーターが格段に静かで軽やかな音にになりました。飛びも軽快です。少し飛ばして様子をみたあと、スローから機体を垂直にして昇るかどうかテストしてみました。パワフルとは言えませんが垂直上昇します。確実に推力が全備重量を上回っていると実感できました。次に 8x500AR 電池で飛ばしてみました。こちらは素晴らしく、垂直上昇はどこまでも昇っていく力強さがありました。近い将来必ず電動飛行機でもトルクロールができると確信しました。それには操縦技術も磨かないといけませんが...。

パワーに相反して飛行時間が極端に短くなるのではと心配しましたが、8 セルでの 2 フライトとも 6 分以上飛行ができました。しばらくこの機体を飛ばし込みながら、トルクロールのできる機体の構想を練ってみたいと思います。


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