MINI HELICOPTER "Hummingbird"

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小型の電動ヘリコプターに興味がありましたが、ようやく手がけるきっかけができました。
電動飛行機を始める前はエンジンを搭載したヘリコプターにのめり込んでいました。電動飛行機を始めるようになってからはエンジンに手をつける機会がなくなってしまいました。

時々 Kyosho EP コンセプトの飛行を見る機会があり、今年の初めからは緒方さんも "Piccolo" Indoor Helicopter を飛ばし始めたのを見て電動ヘリもやってみたいという気持ちになりました。緒方さんの "Piccolo" を飛ばさせてもらいましたが小型という事と、固定ピッチという事もあってホバリングは比較的安定しているのですが動演技を行うのはかなり難しそうに感じました。しかしインドアで静かに飛ばせることと燃料による汚れがない事は何よりです。機会を見て作ってみたいと思っていたところ、小型電動ヘリ "Hummingbird" キットを入手することができました。いつも電動飛行機に使用している 7x600AE 、7x500AR 電池が使えるので好都合です。ローター径は 520mm で "Piccolo" と同じです。
AM-30 という 480 クラスのモーターが入ってきましたが、カーボンブラシが露出していて軸径は 3.2mm と太く、マグネットも強力でいかにもパワーがありそうな感じです(モーター重量 110g)。このモーターについてワタナベモータースの渡辺さんに聞いてみたところ AP29BB と同じモーターではないかということでした。キットにはめずらしく ジャイロ(双葉 G155 )も同梱されています。小型軽量な振動ジャイロも出まわっていますがとりあえず付属のジャイロを使ってみます。全備重量 650g ということなので "Piccolo" の倍強の重さになります。大きさからは十分インドアでも飛ばせそうです。"Piccolo" のホバリング時のローター回転はかなり低い印象を受けますが、倍強の重量がある "Hummingbird" はその重量を支えるため、ホバリング時のローター回転数はかなり高くなりそうです。ともにローター投影面積は約 21dm2 になりますから翼面荷重で "Piccolo" が約 18g/dm2 、"Hummingbird" が約 31g/dm2 ということになります。"Hummingbird" ではホバリング時の推力 が 650g 以上必要になるわけですからモーターのパワーも相当なものになりそうです。

入手した "Hummingbird" のキットは新品ですがあまり見かけません。ヘリには不可欠なパーツの供給が可能かどうか心配でした。キットは現在も販売している事が「ラジ技」の広告で確認できたのでパーツの調達も可能と思われます。
メインフレームはあらかじめ組立てられています(タイトル画像)。

ベルヒラー方式ということでサーボはエルロン、エレベーター、ラダーの 3 個で済みます。スピコンがエンコンサーボの代りになりますがヘリ用のスピコンを用意する必要がありそうです。エンジンヘリの場合はピッチカーブだのスロットルカーブだのスロットルホールドだのと設定にかなりの時間を費やした記憶がありますが、電動ヘリの場合はどうなんでしょうか。アクセリューションだとか必要ないのかなぁ。ローターも可愛らしいほど小さいのです。テールドライブはメインマストからベベルギヤを介したシャフトドライブです。真鍮製の可愛らしい ベベルギヤですがいかにも精密機械といった印象を受けます。 スワッシュプレートもベアリング入りでなんとも可愛らしい大きさです。ちょっとガタが多いのが気になります。

キット以外に受信機、サーボ3個、スピコンが必要です。 400 クラスで標準になりつつある 9g サーボが使えると思ったらフレームのサーボスペースが大きく、そのままでは取りつけられません。 17g サーボを使うようにあらかじめ加工穴があけられています。9g サーボが使えれば 24g の軽量化が図れるので何とか取りつけ方法を検討したいところです。またスピコンはオートカットの働かないものがいいと思うので何か適切なスピコンを探さなければなりません。ブレーキもないものが必要です。


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