"micro-FunFan" に Li-Ion 電池搭載

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軽量な Li-Ion 電池を "micro-FunFan" に搭載して全備重量 28.4g に
 その後 1x430mAh Tadiran 電池で離陸を試みましたがややパワー不足でした。Tadiran 電池では 1A 近い電流を流すと電圧の低下が顕著で思うようなパワーが引き出せません。KP00 モーターユニットと 3x50mAh Ni-Cd 電池の組み合わせなら床面から短距離で離陸でき、飛行中のパワーも十分ですが飛行時間が相変わらず 1 分半ほどと短いのです。考えてみれば 8x50mAh Ni-Cd 電池を使ったインドアプレーンの飛行時間がだいたい 4-5 分というところですから、 3x50mAh Ni-Cd 電池ではそのエネルギー積から 1 分半ほどの飛行時間になるわけです。 30g を切る RC 機が飛ぶだけでも素晴らしいのですが、だんだん欲が出てきてもう少し長時間飛んでくれないものだろうかと考えてしまうのです。

 ごく最近使わなくなった PHS 電話の電池を何気なく取り出して余分な外装、制御基板等を取り除いたら 11.2g と今までになく軽量な電池が出てきました。しかも 3.6V で 400mAh もの容量がありす。1x430mAh Tadiran 電池が 12.5g 、 3x50mAh Ni-Cd 電池が 10.7g なのでこの "micro-FunFan" に使えそうです。容量は 50mAh Ni-Cd 電池の 8 倍もあります。 Li-Ion 電池のマイナス電極側に超小型の電源スイッチを半田付けしてみました。補聴器などに使われている超小型の電源スイッチです。"micro-FunFan" にセットして自作の 85mm バルサプロペラを取り付け、少しだけ飛行機本体の軽量化も図った結果、全備重量が 28.4g (1oz) と 1g 軽くなりました。今のところこの Li-Ion が私の知る範囲では一番軽量です。もう少し軽量な電池があるといいのですが、実に全重量の 40% を電池が占めているのです。

 充電した Li-Ion 電池で早速回してみました。フルスロットル時の電源電流が 1A でした。 Ni-Cd 時の飛行時間が 1 分半ほどだったのですが、 Li-Ion 電池での 1A 放電時の実効容量を 50% と見積っても 12 分以上の飛行時間が見込めます。送信機を変更したこともあり、エレボンの再設定による飛行調整が必要です。

 いずれにしても翼面積 4.2dm2 28.4g の飛行機は翼面荷重が 7g 近い値となるので、インドアでは比較的早い速度で飛ぶことになり、マグネットアクチュエータドライブの動翼は風圧影響を大きく受けることになります。操縦はそれなりに難しいのですが、全備重量 28.4g の飛行機は今までに作った中では今のところ一番小型軽量な RC 機になります。

 さて、Li-Ion 電池を搭載した "micro-FunFan" の実際の飛行はどうでしょうか。搭載した電池は携帯電話で 1 年ほど使用したものなので計算通り働いてくれるかどうかも気になるところです。

 横須賀南体育館で Li-Ion 搭載 "micro-FunFan" のフライトテストを行いました。翼幅  300mm のこの飛行機には十分すぎる広さがあります。パワー的には問題なく離陸してくれましたが、トリムがアップ気味でその調整に気をとられているうちに壁にぶつけてモーターが脱落してしまいました。同時にプロペラも破損してしまい、テストは次回に持ち越すことになりました。

 その後六会市民センター体育館で、トリムをダウン気味にセットしてテストしました。離陸も問題なく比較的軽やかに飛んでくれました。舵が遅れて効いてくるため飛ばしずらいのですが、狭い体育館での左右の旋回も問題なく、飛行時間も十分でした。


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