サランラップは 0.21g/dm2 ということで、オラライトの半分程度です。 今回の垂直尾翼はかなり小さな面積なので、単板の尾翼とそれほど変らない重さになりましたが、 今後利用できるかどうかを見極めるため取り替えてみました。このラップ、 Indoor-plane には使われているようで、軽量機にも使うことができればとても安価ですばらしい被覆材になるのではと思います。
さて、自作ペラでの飛行ですが、ピッチが浅いためか引きがやや弱く、発泡ペラのほうが引きがいいという結果になりました。そこで、もう少しピッチの大きいペラを作ってみました。回転数はほぼ発泡ペラと同じ 4800rpm 。
UNION の 15cm ゴム動力用のプラスチックペラも工夫すれば使えるのではと思い、こちらもテストしてみることにしました。そのまま使うとモーターが焼けてしまうという情報を得ているので気をつけないといけません。少しづつ回転をあげてみました。フルスロットルでは明らかに過負荷で、短時間でモーターが熱くなってしまいます。このままではやはりモーターが焼けてしまいそうです。
それではということで、発泡ペラとほぼ同じ 134mm(約 5.3")になるようにカットして回してみました。大分良くはなりましたが、 1 分ほどフルパワーで回してみたところ、まだモーターの発熱が多く、心配が残ります。そこで先端部を丸く整形してみたところ、今度は大分良くなりました。
このペラでの回転数は 4300rpm 。フルパワーでオートカットが働くまで 2 分強でした。
モーターはやや熱いもののこの程度なら問題なさそうです。発泡ペラのときは 3 分強回転していたこと、ペラの回転数が低くなってることから、引きは良くなっていると思えます。その分飛行時間は短くなってしまうんでしょうか。
ゴム動力用のペラは、 2mm のドリルで軸穴を広げました。ペラ軸への取りつけは、 Indoor-plane で良く見られる、輪ゴムで取りつける方法を採りました。 ペラ軸はアルミでできているので、ペラがぶつかるとすぐに曲がってしまいそうなのが気になります。 さて、どんな飛びをするでしょうか。
風穏やかな海浜公園での朝、早速バルサで作り直したペラを装着してみました。引きが良くなりとても飛ばしやすくなりました。高域での伸びが感じられます。ひとまず成功です。
続いてゴム動力用の改造ペラを装着してみました。こちらもなかなかいい引きでストレスなく上昇して
いきます。この飛びならある程度の曲技はできそうです。そこで背面飛行、ロール、スパイラルダイブ
を含めた飛行を何フライトかしてみました。これらの飛行は問題なくできましたが、水平飛行からのループは無理で、ダイブしてのループなら可能でした。上空でモーターを止めたときの滑空もまずまずでした。中速域主体で飛行させた場合には6分を超える飛行が可能でした。車輪を装着しての飛行も今まで以上にパワフルで、地上からの離陸もあっさりしてくれました。プラスチック製ペラで重くなったのと、細部の若干の補強とで、飛行重量は 106g(車輪なし)になりました。このプラスチックペラは、左右のブレードの厚みが若干違うため、あまりバランスが良くありません。裏面をヤスリで削るなどして直しました。
その後、このプラスチックペラ装着時の推力が気になり調べてみました。フルパワー時(地上) 4300rpm 、静止推力 50g 。水平飛行が可能なスロットルスティック位置はほぼ真中、その位置では、(地上) 3300rpm 、静止推力 28g でした。すなわち、 28g の推力で 106g の機体が水平飛行していることになります。
全備重量が推力の 2 倍程度なら軽快に飛び、 3 倍程度でもなんとか飛びそうだということがわかりました。
このかわいらしい Mini-plane 、ますます愛着がわいてきました。
先日、ピーナッツスケールの HP
を発信されている久保さんから、プロペラの作り方に関する資料をいただきました。
翼幅が 33cm というこのゴム動力スケール機、パイロットを載せてもなんと 10g 以下というから
驚きです。
さらに驚いたのは、この機体、屋外での飛行で視界没となり回収できなくなってしまったそうです。
近いうちに治具を作って、軽量で性能の良いペラ作りに挑戦してみたいと思っています。