Mini-plane 3 は完成当初 6x120mAh Ni-Cd 電池を搭載して 105g でした。その後、電源に今流行りの携帯電話に使われている Li-Ion 電池を搭載しました。はじめは手持ちの関係から 560mAh 容量の電池を 2 セル直列にして使いました。重量はやや重くなりましたが一回の充電で連続 33 分の飛行ができたのには驚きました。その後 12g (320mAh) の軽量な電池が入手できたので、 2 セル直列にしてかなりの軽量化ができました。
軽量化のついでに、自作のグラスプロペラ 8x4 (3.5g) をバルサプロペラ 8.3x4 (1g) に取り替え、全備重量 85g まで軽くなりました。途中、空中衝突で主翼のサランラップを貼り替えました(タイトル画像)。安価なカイト用のカーボンロッドで飛行機を組み立て、ごく普通の機材と、携帯電話の電池を動力にしてこの仕上がりですからまあまあです。
実際に飛ばしてみると全備重量 85g の Mini-plane 3 はとても軽快に飛んでくれました。フルパワーでは明らかにオーバーパワーです。 2x320mAh Li-Ion 電池でフルスロットル時 0.81A 、6.2W でした。この Mini-plane 3 はパワフルに飛んでも似合いません。そこでもう少しゆったり飛ばしたいとリチュームイオン電池 1 セルで試してみました。GWS の受信機も UM-6G サーボも問題なく動きます。Slim-8e スピードコントローラもオートカットを外してあるので問題ありません。動力ユニットはそのまま (8:1) で、9x5 バルサプロペラを取り付けて試してみたところ、床からの離陸は無理でしたが、手投げなら高度を何とか維持できる程度のゆったりした飛行が可能でした。
同じころ鈴木信也さんがリチュームイオン電池 1 セルでいろいろと飛行テストを行っていました。少し重くなるけど DC5-2.4 モータより DC6-8.5 モータの方が 1 セルで飛ばした場合、いい結果が出たというのです。そこで早速、以前作った DC6-8.5 (5.25:1) モータユニットを載せてみました。 10x5 バルサプロペラで約 1A 1950rpm で 62g ほどの推力があります。 1x400mAh リチュームイオン電池を搭載して重量は 78.6g と今までにない軽さです。
早速飛行テストをしたいのですが、次の飛行会までにまだ日数があります。そこで、飛行中の視認性を改善するため、貼り替えて間もないサランラップを剥がして、 5 ミクロンのカラーフィルム(CUB YELLOW)を貼ってみました。その結果、サランラップとカラーフィルムでは大変大きな違いがあることを発見しました。サランラップでは主翼中央部にかなりのキャンバがついたのですが、カラーフィルムではそのキャンバがかなり少なくなりました。シュリンク率とシュリンク温度の違いによるものと思われます。空力的にはカラーフィルムによってできたキャンバの方がよさそうです。ついでに少し大きめのプロペラがつかえるように、脚をカーボンロッドで作り直しました。屋外で飛ばしていた当初、オールカーボンの脚で何度か折れた経験があるので、ピアノ線部分を少し残してみました。全備重量 77.5g の Mini-plane 3 最新バージョンです。
翼幅 / (平面翼幅) (Wingspan) | 640mm / (680mm) |
全長 (Length) | 520mm |
実効翼面積 / (翼面積) (Wing area) | 10.8dm2 / (11.5dm2) |
全備重量 (Weight) | 77.5g |
翼面荷重 (Wing loading) | 7.2g/dm2 |
受信機 (Receiver) | GWS 4ch 40MHz (Mod.) |
サーボ (Servo) | UM-6G (Mod.) x 2 |
スピードコントローラ (ESC) | Slim-8e (Mod.) |
モータユニット (Propulsion unit) | DC6-8.5 (5.25:1) |
プロペラ (Propeller) | Hand made (Balsa) 10x4 or 10x5 |
電池 (Battery) | 1x400mAh Li-Ion |