垂直尾翼と水平尾翼の骨組みを作ってみた感じでは、こんなに小さくて本当にラジコン飛行機として飛んでくれるだろうかと思ってしまいます。
さて動力ユニットですが、こちらは Mini-plane 1 に搭載してよい結果を得ている Keyence のギヤをそのまま使ってモーターに DC5-2.4 を使い、ギヤをプロペラ軸の最後部に配置したものを作りました。従ってモーターを逆回転で使用する事になります。もともとこのモーターは正転逆転を繰り返す用途のために開発されていて、進角もついていないので逆回転で使用してもまったく問題ありません。ユニットはカウリングの中に納めるため、プロペラ軸には長めの 2mm のカーボンロッドを使用し、軸受けも少し長めにしてあります。
出来上がったモーターユニットを胴体に組み込むために、カウリングのバルサブロックに軸受けの 6mm に合わせてドリルで穴を開けてモーター後部があたるまで押し込み、瞬間接着剤で固定しました。接着するときに若干のサイドスラストとダウンスラストをつけました。この状態で胴枠を組み立てた胴体に取り付けることになりますが、スパーギヤのすぐ後ろに次の胴枠がくるのでかなり狭いスペースにモーターユニットを納める事になります。
モーターユニットを組みあがった胴枠に取りつけましたが、スペースが狭く特にスパーギヤが他の部分に当たらないようにバルサ角材を削るなどしなければなりません。とりあえず機首部は何とかまとまりましたが行き当たりばったり式の組み立て方をしているのであとで問題があるかもしれません。何しろバルサ板にプリントされているカットラインがいいかげんで胴枠は左右のサイズが違います。そのつもりでカットするととんでもない事になってしまいます。このサイズでは組み込み後のメンテナンスは無理ですね。
胴枠はとりあえず組み立てたものの、サーボの取り付け方法、電池搭載方法、車輪の構造、主翼中央部の構造等についてはまだ決まっていません。電池を交換できるようにするか封じ込めてしまうかも決めなければなりません。重心位置の割り出しも課題です。
キット図面にあるゴム動力機の車輪支持構造のままでは、 RC 機材を搭載した場合弱すぎて使い物になりません。どうしたらいいか悩んだ末、脚を取りつけるため胴体下部に 1mm の航空ベニヤを貼ることにしました。 100g 程度の機体でも着陸時に受ける衝撃は相当なもので、ある程度の強度は必要だと思われるからです。
1mm カーボンロッドと 1mm ピアノ線を組み合わせて脚を作りました。車輪はキットに入っていたプラスチック製のものをそのまま使ってみました。キットに付属のプロペラ (125mm) より大きなプロペラ (134mm-150mm) を使う予定なので、脚を長くしました。少しでも軽くするために曲がりのある部分にはピアノ線を使い、ストレート部分にはカーボンロッドを使いました。ベニヤと脚と車輪で 5g ほどの重さになりました。
主翼は構造上の強度を考えると胴体に固定したほうがいいと思っていたのですが、主翼を外せるようにして胴体の上部から電池交換ができるようにしました。主翼中央部にカーボンかんざしを2本入れて補強し、キット図面ではリブ間隔が 55mm と広かったので、別に 8 枚のリブを切り出して間に入れて半分の間隔になるようにしました。生地完成の主翼強度からは十分に機体重量を支えられそうな感じがします。主翼は輪ゴムで止めようと思います。とここまできて主翼を輪ゴムで止める方式にすると主翼と胴体とをつなぐ支柱が取り付けられないことに気づきました。成り行きで作るとこうなります。主翼だけで十分機体を支えられる強度はありそうなので、スケール感は損なわれますが支柱なしで作ることにしてしまいました。
今回の機体では WES の 2.4g サーボを使います。サーボは胴体内に組み込んでしまいますが、受信機とスピコンは使いまわしができるように取り外し方法を考えてみました。モーターユニットとスピコンケーブルの間をコネクターで接続するようにしました。 JST コネクターを使う場合、今回使用するスピコンの Micro 6 には購入時にモーターへのケーブルが半田付けしてあり、シュリンクチューブでシュリンクしてあります。モーターケーブルも DC5-2.4 はブラシとの一体構造でモーター内部からケーブルが出ています。 JST コネクターのオスとメスだけがあればケーブル付きの必要はないわけです。そう思っていた矢先に山尾さんが秋葉原で JST コネクターを調達してきたという事で、コネクターをいただきました。早速スピコンとモーターからのケーブルにコネクターを半田付けしてみました。コネクターへのケーブル半田付けについては「技術情報」をご覧下さい。