尾輪は 1.6mm バルサを 2 枚重ねて作り、 0.5mm のピアノ線を軸にして胴体に取り付けました。
電池は交換できるようにしました。主翼を取り外して胴体上部から電池を胴体内にセットしますが、スペースが狭いのと、内部で電池が移動すると重心位置がずれてしまうので、 1mm バルサで電池ボックスを作りました。ボックスは胴体内部に斜めに配置し、スライドして電池の出し入れができるようにしました。斜めに配置した理由は電池の挿入深さを調整して重心位置を調整できるようにと考えたからです。とても小さな飛行機なので完成前に重心位置を決めるのが難しく、完成後に電池の搭載位置を調整してあわせなければなりません。出来上がってからでは胴体内での電池搭載のための加工が難しいのでこのような方法を採りました。電池搭載位置はほぼ重心位置になりました。
今回初めて Airspan を貼ってみました。かなり高温でシュリンクします。主翼は比較的楽に貼る事ができましたが、胴体は曲面が多いのと、脚、プッシュロッド、尾翼等がすでに取りつけてあるため細かく分割して貼りました。接着剤には "FunFan2" のときにも使用した "Leichtfix" を使いました。Indoor で飛ばす前提なので塗装は省きました。風防は前面のみにしました。
完成重量は 78g 。翼面荷重は 19g を切ることができました。尾輪を取りつけたのでフローリングの床で走らせてみました。スロットルを少し上げると軽く走り出してくれます。しかし尾輪が固定してあるのでラダーを切っても曲がってくれません。翼面積が少ないのでプロペラの反トルクによる影響が少し心配ですが、比較的アスペクトレシオが大きいので問題なさそうな気もします。
今回もダンボールでキャリングケースを作りました。幅 60cm 、高さと奥行が 16cm あります。胴体は短いのですが主翼が長いので、胴体を納めて余ったスペースを小物入れにしました。
完成間近になって心配なことが出てきました。いままで作ってきた飛行機はエルロンを装備していましたが、この PIPER CUB はラダー機なのです。ラダー機の旋回原理をよく知らないので、図面通りに主翼を組み立てましたが上反角は片側 3 度しかありません。ラダー機では上反角が片側 6 度ぐらいないと旋回できないという話を聞いた事があります。果たして無事空に舞い上り、ちゃんと旋回してくれるのでしょうか。
翼幅 (Wingspan) | 560mm (22") |
全長 (Length) | 350mm (13.8") |
翼面積 (Wing area) | 4.2dm2 (27inch2) |
全備重量 (Weight) | 78g (2.8oz) |
翼面荷重 (Wing load) | 19g/dm2 |
使用電池 (Battery) | 6x50mAh |
受信機 (Receiver) | Sky Hooks SHR-RX72 |
サーボ (Servo) | WES LS2.4x2 |
モーター (Motor) | DC5-2.4 (5.4:1) |
プロペラ (Propeller) | 13.4cm (UNION 15cm) |
スピコン (ESC) | micro 6 |
フィルム (Film) | Airspan |
機体のみの重量 (Structure weight) | 28g (1oz) |