Magnet Actuator Indoor-plane Push-E

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3 チャンネル赤外線受信機をテストするための飛行機です
 赤外線による 3 チャンネル受信機が完成したものの、テストする飛行機を何にしようか大分悩みました。安易な発想からスチレンペーパーの簡単なグライダーを改造すれば使えるのではないかと、ホビーショップにお願いして取り寄せてはみたものの、とても改造できそうなものではありませんでした。

 そこでかなり前から興味のあった Push-E を今回 R/C 化してみることにしました。この機体は電動モータを使った F/F 機として設計されたもので、KP00 モータに U-80 のダイレクトドライブで 50mAh ニカド電池 1 セルで飛ばすようにできています。全備重量が 12g ほどで、翼面積が 2.3dm2 とやや小さめです。

 R/C 化するとどうしても重くなってしまいます。試算では 17g ほどで完成できる目処がついたのでオリジナルサイズを 16% 大きくして作ることにしました。翼面荷重を 5g/dm2 前後に収めたかったからです。早速図面を描いて材料を切り出しました。図面では翼端がテーパーになっているのですが、主翼を組むときに加工が面倒になって矩形翼にしてしまいました。主翼面積は 3.3dm2 になります。

 この飛行機はプッシャタイプです。オリジナルでは KP00 を 1 セル 50mAh ニカド電池を抵抗器を介してドライブしています。 KP00 はパワーにおいて申し分ないのですが、 140mAh リチウムポリマ電池 1 セルでダイレクトに U-80 を回すと、初期で 1A を超えてしまいます。同じサイズでコイル抵抗値の高いジャンクモータがあるのでそちらを使ってみることにしました。テストでは U-80 プロペラをセットして初期 7800rpm 0.88A でした。プロペラの回転数から 10g ほどの静止推力があります。ケーブルつきモータとプロペラで 4.9g になります。

 受信機は OP アンプを搭載した IRXA301-2 を使い、赤外線センサは胴体側面の左右に一つずつつける予定です。電池の 4g を含めると搭載機材が約 11g になります。

 水平垂直尾翼に取り付けるマグネットアクチュエータは、翼面荷重から A-1 の時のような非力なものではコントロールできないと考えられます。かといって大きなものでは重くなってしまいます。今回は OP アンプを搭載した受信機を使うので、コイルの抵抗値を低くすることができます。そこで 0.05mm のポリウレタン線を 400 回巻いた 60ohm のコイルを使ってみることにしました。マグネットは 3mmx3mm を使います。 ラダーとエレベータの 2 組で 0.65g になります。太い線でコイルを巻けばトルクも大きくなるのですが、重くなってしまうのでこのあたりが選択の難しいところです。

 最初にラダーを組み立てて OP アンプによる 60ohm コイルのトルクを確認してみました。 IRSA301-2 受信機にコイルを繋いで送信機でラダーを切ったときの画像です。まずまずのトルクなので問題なく使えそうです。

 双胴の飛行機ははじめてなので組み立て順序で少し悩みました。 3 分割の主翼中央部を予め胴体に接着してから上反角のついた翼を取り付けました。重心位置が心配でモータと電池を仮付けしてみました。尾翼を取り付けるとテールヘビーになってしまうかもしれません。特別な軽量化の必要がない飛行機を作るのはとても気が楽です。そんなこともあって組み立ては少々雑になっています。

 少々重いモータをダイレクトドライブするので効率がかなり悪いことになりますが、プロペラは胴体で保護されるので着陸は安心です。


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2003/04/10 inserted by FC2 system