電動ヘリ第二弾 EP CONCEPT "SCHWEIZER 300C"

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可変ピッチヘリ Kyosho "EP CONCEPT" シュワイザー 300C に挑戦です。


"Hummingbird" の軽量化も一段落し、飛行に専念できるようになりました。体育館では風がないのでとてもいいのですが、外で少し風のあるときは固定ピッチということからやや飛行に不満が出始めました(現在 57 フライトです)。

固定ピッチといえばその昔、カルトの "BARON 40" が私の手がけた最初のヘリでした。当時はジャイロもなくスロットルサーボとラダーサーボとの間にミキシングレバーを取りつけていました。しばらく練習しているうちにカバンのジャイロを入手することができ、ヘリに搭載しました。当時のジャイロはサーボのポットから 3 本のリード線を別に引き出し、ジャイロ本体に取りつけられているポットと並列に接続してラダーの動きを補正するというものでした。このジャイロを取りつけたときの飛躍的な安定感はいまでも忘れられません。なんといってもジャイロがないのが当たり前だったわけですから...。

これほど安定ならとヘリに 8 ミリカメラを積んだのもこのころでした。当時はいまのような小型ビデオカメラはなく、 8 ミリフィルム撮影機が主流でした。 1 本のフィルムで 3 分強の撮影が可能です。電動式 8 ミリカメラの外装などを取り除いて軽量化し、シャッターレバーにサーボを取りつけ、レンズ以外の部分をクッキングホイルで包んで撮影機から出るノイズを抑えました。今ほど建物が密集していなかったので当時はどこででも飛ばすことができ、海岸の近くの空き地で飛ばしていました。いつものように上空に上げてから海岸線に沿って撮影を開始しました。そろそろ着陸させようと上空まで戻ってきたときにコントロールできなくなりそのまま墜落してしまいました。急いで駆け寄りましたが 8 ミリカメラは動きつづけていました。その後現像から戻ってきたフィルムを映写してみたら、国道 134 号線を行き交う車と遠くに江ノ島が映っているのに感動しました。もちろん墜落の瞬間も映っていたのです。慌てて駆け寄る私の足までもが...。

今は当時の思い出のひとつ、カバンのジャイロだけが手元に残っています(ケースを開けた画像)。となりの Futaba G155 ジャイロとの比べてみてください。なんと巨大なんでしょう。今でもちゃんと動きます。さて寄り道もこのぐらいにしてそろそろ本題に戻りましょう。

ごく最近になって Kyosho "EP CONCEPT" シュワイザー 300C を手に入れることができました。テレビでも話題になった筋肉番付の筋肉スペシャルバージョンです。可変ピッチという点が "Hummingbird" と大きく異なります。テールドライブにタイミングベルトを使っている点も違いますね。全備重量も 1400g 前後と倍以上の重さになるようです。形がとても好きです。

サーボがついていないのでミニサーボ 4 個を調達しなければなりません。モーターは Kyosho K Speed Heli SP がついてきました。幸い以前電動飛行機用にと買っておいたダイナテック 02H のストックもあるのでモーターについては心配なさそうです。アンプも MC114H と別に 540 用の高周波アンプもあるのでとりあえずは問題無し。受信機も 6 チャンネルの R116FB があるのでこれも問題なし。ジャイロも "Hummingbird" で使っていた G155 がとりあえずは使えそう。メインローター、テールローターは用意しなければなりません。動力用電池は Kyosho 8.4V RC2000 が 1 個あります。 電池だけで 420g もあります。 これは 400 クラス電動飛行機のほぼ全備重量に相当します。

EP CONCEPT は飛ばしている人も多く、インターネットでも数多くの情報が公開されています。これから手がける私にとっては豊富な情報を参考にさせてもらえるのでとてもありがたいですね。部品も比較的入手が容易なので安心して壊せそうです ? はい。

EP CONCEPT 筋肉スペシャルは、通常の EP CONCEPT と若干仕様が違うようです。まずテールパイプがカーボンでできています (テール部の画像)。表面の光沢も素晴らしくとてもいい感じです。

きちんとした組立て調整ができていれば 5 分は飛ぶようです。 2000mAh の電池で 5 分の飛行時間とすると平均 20A 以上の電流が流れることになり、実に 160W 以上の入力になるんですね。 8 分飛ぶようになれば 14A 程度の電流値ということで 400 クラスでも扱う範囲に入ります。

以下にホームページと関連誌から集めた EP CONCEPT を軽快に飛ばすためのポイントを自分なりにまとめてみました。

アンプの設定とピッチの調整 アンプの設定はホバリング時のスロットルスティック位置でほぼ全開にするようだ。つまりアンプが全開の状態でメインローターのピッチだけをコントロールしてホバリングするという。エンジンヘリの時とは大分違うようだ。ノーマルローターの場合はホバリングピッチを 8 度ぐらいにセット。
電池のコンディション 8.4V 2000mAh のバッテリーを使ったときのフライト時間はおよそ 5 分。平均 20A 以上もの電流が流れている事になる。コネクターも含めてバッテリーの管理はかなり重要なポイントとなる。
モーターのコンディション モーターは元気に回らなければいけない。
モーターの特性に合ったピニオン枚数を選択する。これは経験を積まないと難しそうだ。
ダイナテック 02H はとてもバランスのいいモーターのようだが、現時点では猫に小判状態。何が良くて何が良くないかが見極められなければ使う価値がない?とりあえず付いてきたモーターで試してみることにする。
軽量化 "1g 軽くすると 1 秒飛行時間が延びる"とどこかの HP に載っていた。他の HP では電池一つ一つの外装を剥がして軽量化するという涙ぐましい努力をしていた。サーボも 1 ランク小型のものに載せ替えている記事もあった。インドアプレーンでは軽量化への努力は欠かせないが、 1400g もあるヘリでさえ 1g 単位の軽量化に神経を使っているのは見習うべき。
モーターのノイズ対策 金属部品の多いヘリの場合、受信機はノイズの影響を受けやすくなる。特定の向きでノイズを受けるといったことがあるようだ。アンテナの引き回し方も大事だ。
各部の動きをスムーズに メインマストに取りつけられているピッチスライダーはスペシャルピッチスライダーに変更することで劇的に動きが滑らかになるという。筋肉スペシャルには最初からついていると思われる。
テールドライブベルトのテンションも張りすぎると抵抗が増加する。緩めすぎればベルトが滑ってヘリが左に回ってしまうという。このあたりの調整は飛ばしてみての経験がものを言いそうだ。
ボールリンクの動きも堅くてはいけないという。

ヘリの場合はきちんとした整備も大切ですが実際に飛ばして慣れることも大切だと思うのです。いざとなれば舟地蔵には筋肉番付に出場した比護さんと西山さんがいるので鬼に金棒です。特に西山さんは "EP CONCEPT" を特別にチューンして超過激なフライトを計画しているといううわさです。となると私など相手にもしてくれないか。まあいつものとおり楽しみながらマイペースでいきましょう。


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