TINY にブラシレスモータを搭載

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Feigao 1208436 ブラシレスモータを Phoenix-10 スピードコントローラと組み合わせ
 Feigao ブラシレスモータはサイズ (12φx30mm) も重さ (16.6g) もシャフトの太さ (1.5mm) も DC6-8.5 コアレスモータと変わりません。そこで TINY に搭載してみることにしました。54:8(6.75:1) のギヤユニットに Feigao 1208436 モータを取り付けました。

 Phoenix-10 ブラシレスコントローラは購入時 7.9g ありましたが、インドアプレーンではせいぜい 2A ぐらいまでしか流さないので、シュリンクチューブをはがしてモータへの出力ケーブルをいつも使っているインドア用の細いものに変更し、長さも短くしました。バッテリへの接続ケーブルと受信機への接続ケーブルも短くしました。その結果 4.8g まで軽くなりました。バッテリーへの接続ケーブルも細くすればもう少し軽くなります。プログラムモードで 2 セルリチウムポリマ電池にあわせてオートカット電圧を 6V に設定しました。初期設定では 5V になっています。

 20C 放電が可能といわれている Kokam 340mAh リチウムポリマ電池は、あらかじめ 2 セルパックのものを調達しましたが、ケーブルに太いものが使われていて 24g と重かったので、こちらもシュリンクチューブをはがしてケーブルを細いものに変更し、20.3g まで軽くなりました。

 10x5 のプロペラをセットして回したところ 3630rpm、2.5A、18W 入力でした。しばらく回してみましたがモータはいくらか暖かくなるものの、問題になるほどの発熱はありません。DC6-8.5 コアレスモータでは 3100rpm、1.7A、12.3W 入力でしたから、静止推力も確実に前回を上回っています。計算では初期の静止推力が 190g を越えることになります。このモータの大きさからは想像できないパワーです。

 ブラシレスモータに変更することで、スピードコントローラの重量が少し重くなりましたが、電池が軽くなったので、全備重量は 96.3g と以前より 4.6g ほど軽くなりました。DC6-8.5 では 1.7A の電流を長時間流し続けると、必ずといってよいほどローターコイルが熱で膨張してモータ缶に擦れてしまいます。またある程度使うとブラシが磨耗してしまいます。このような心配をしなくてすむだけでもブラシレスモータに換装する価値があると思います。

 モータが重量が 20g 以下、翼面荷重が 10g/dm2 以下とインドアプレーンの規格に収まってはいるものの、残念ならが TINY はバレーコート 1 面の体育館では狭すぎて快適に飛ばせません。

 最近はリチウムポリマ電池 1 セルから使える軽量なブラシレスコントローラも出始めたので、小型のブラシレスモータがインドアプレーンで活躍するのも時間の問題かもしれません。今回 TINY に搭載した Feigao 1208436 モータは長さが 30mm ですが、すでに半分ほどの長さのブラシレスモータの試作品と思われるものが RC Groups Discussion で紹介されていました。DC5-2.4 コアレスモータの代替として使うことができそうですが、このクラスはすでにインドアプレーンとしての人気が薄れてきているので、メンテナンスの楽なブラシレスモータの出現でこのクラスが復活してくれるといいなと思っています。

翼幅 (Wingspan) 610mm
全長 (Length) 530mm
翼面積 (Wing area) 14.2dm2
全備重量 (Weight) 96.3g
翼面荷重 (Wing loading) 6.8g/dm2
受信機 (Receiver) GWS 4ch 72MHz Mod. 3.9g
サーボ (Servo) HS-50 Mod. 4.2gx2
スピードコントローラ(ESC) Phoenix-10 4.8g
モータユニット (Propulsion unit) Feigao 1208436 54:8(6.75:1) 19g
プロペラ (Propeller) Hand made (Falcata) 10x5 2.0g
電池 (Battery) 2x340mAh Li-Po 20.3g
飛行機重量 (Air frame) 37.9g


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2004/11/29 inserted by FC2 system