超軽量なインドアプレーンを作るにはすべての機材に軽量化のための配慮をしなければなりません。今まで積み重ねたノウハウを結集してトライしてみたいと思います。
バレーコート一面ほどの広さで飛ばすことを前提にすると搭載する赤外線受信機のセンサーは一つで間に合います。マグネットアクチュエータをドライブするために FET を使った受信機を使います。これで低抵抗のコイルを効率よくドライブすることができるので小さくて軽量なマグネットアクチュエータが使えます。 "WD2" では今までになく軽いコイルを使いました。実際に飛ばしてみた感じからはまだトルクに余裕があります。そこで今回はさらに軽いコイルを巻いて使ってみようと思います。
Styrofoam で作った "WD2" の主翼の剛性も十分でした。翼にキャンバーを付けることで飛躍的に剛性が高くなっています。また中央の上反角を付けた部分もパイロン部分と相まって剛性アップに貢献しています。今回は主翼についてもさらに軽量化してみみようと思います。
胴体には軽い巻胴を使います。従来は 1mm バルサを使って巻きましたが、今回は 0.5mm のバルサを巻いてみようと思います。 "WD2" では脚に 0.5mm のピアノ線を使いましたが強度的には十分すぎた感があります。そこで今回はもう少し細いピアノ線を使ってみようと思います。
中でも一番の要はモーターユニットです。小さなモーターでは無負荷回転数が高くなる傾向にあるので、ギヤ比を大きくして大きなプロペラを回す方が効率が良くなります。しかし翼幅の小さな飛行機にあまり大きなプロペラを使うわけにもいきません。効率は悪くなりますが小さなプロペラを比較的高速で回すことになります。 E-Tec80 Li-Polymer 電池を使うので、多少電流食いでも軽いモーターを使いたいところです。プロペラも軽くなければなりません。バルサブロックから削りだしたものを使います。
翼面荷重を大きくすれば比較的軽い飛行機を作ることができますが、インドアプレーンの目安として標準ともいえる翼面荷重 5g/dm2 を目標に 8g を切る超軽量機を目指します。今回もスケッチ程度の図面で工作しながら細部をきめていきます。
バルサで作るとどうなるでしょうか。手元にあるバルサ板は比較的軽いもので比重が 0.13 ほどあります。仮にこのバルサ板を使って同じ大きさの主翼を作るとすると、バルサ板の厚さを 0.45mm にしないと同じ重さで仕上がりません。 0.45mm のバルサ板で作った主翼は多分実用にならないと思われます。