マグネットアクチュエータは消費電力が極端に少ないので、アクチュエータドライバと受信機とのコネクタケーブルは極細のものを使いました。受信機に直接半田付けする方法を採れば軽くなるのですが、今回は受信機の使いまわしができるように、受信機との接続には JST コネクタを使いました。完成したマグネットアクチュエータドライバです。
今回の搭載機材は全部で 21.9g になります。電池の重量が半分以上を占めています。
その後 3.5g あった胴体も一部を削って丸胴にするなどした結果、 3g まで軽くすることができました。軽量化についてはかなり意識して作りましたが、30g を切ることができませんでした。
フィルムを貼る前の生地完成です。プロペラを保護するために胴体モーター取り付け部に竹ひごで作ったソリをつけました。水平尾翼と主翼の固定に使った輪ゴム 3 本 (0.6g) と、マグネットアクチュエータとドライバ (1.1g) を含めて 9.9g ありますから生地完成で 8.2g ということになります。
マグネットアクチュエータドライバは、垂直尾翼に取り付けたコイルからのリード線を胴体に巻きつけて主翼付け根近くの胴体の上に瞬間接着剤で固定しました。
今回の飛行機の主翼取り付け迎角はオリジナル図面通り 0 度になっています。水平尾翼は輪ゴムで固定するようにしましたが、オリジナルの図面に従い後縁が 4.5mm 高くなるようにセットしました。水平尾翼の取り付けは -3.7 度ほどになります。OHP シートを切り出して作ったヒンジが見えます。
一番悩んだのがモーターのダウンスラストです。スロットル操作による上昇と下降のバランスを考慮しなければならないからです。とりあえず 3 度のダウンスラストと若干のサイドスラストがつくように 0.5mm 両面テープで貼り付けました。受信機はベルクロテープで主翼パイロンにつけました。(側面画像)
フィルムを貼るための接着剤は、バルサに染み込むので結構重くなってしまいます。そこで翼の縁とリブに塗る程度にして極力使用量を抑えました。 2.2g/m2 の透明フィルムを貼りましたが、フィルムを貼ったあとの重量は、 4g の生地完成主翼が 4.2g に、 0.7g の水平尾翼が 0.8g になりました。
翼幅 (Wingspan) | 473mm |
全長 (Length) | 495mm |
翼面積 (Wing area) | 4.47dm2 |
全備重量 (Weight) | 30.7g |
翼面荷重 (Wing loading) | 6.9g/dm2 |
受信機 (Receiver) | JMP RX5-2.3 40MHz 2.6g |
アクチュエータコイル(Actuator coil) | Hand made 170ohms 0.45g |
アクチュエータマグネット(Actuator magnet) | Neodymium 5mm(D) x 3mm(H) 0.45g |
アクチュエータドライバ(Actuator driver) | Hand made 0.2g (with wires & connector) |
スピードコントローラ (ESC) | KOG MA21 1.3g (with wires & connector) |
モータユニット (Propulsion unit) | KP00 (2.67:1) 4.7g |
プロペラ (Propeller) | UNION U-80 0.7g or Hand made (Balsa) 0.2g |
電池 (Battery) | 400mAh Li-Ion 11.5g |
飛行機重量 (Air frame) | 8.3g (Wing 4.2g, Fuselage 3.0g, tail 0.8g + 0.3g) |
その他(輪ゴム等) (Rubber band) | 0.5g |