Magnet Actuator Indoor-plane A-1 の初飛行

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 2000/06/23 に行われた栗田さん主催の横田スローフライヤークラブ「第9回 F 西多摩体育館飛行会」に参加して初飛行してきました。自ら製作したマグネットアクチュエータシステムの動作確認と、ゴム動力機として設計された飛行機の R/C 化による飛び方の確認が主な目的です。タイトル画像右は今回一緒に参加したた香田さんのマグネットアクチュエータ搭載機(Dynamics Unlimited 製)です。 A-1 とほぼ同じ重量で同じモータユニットを搭載しています。

 初めて参加した会場でしたが自宅からは遠いこともあり、途中から会場まで本井さんに便乗させていただきました。バスケットコート 1 面の F 西多摩体育館は六会市民センター体育館とほぼ同じくらいの広さですが、天井が高いので少し広く感じました。定期的な飛行会が行われるようになって 1 年を経過し、YSFC のメンバーズ T シャツを作るほど盛り上がっています。ちょうどお邪魔したときに出来上がったばかりの T シャツが会場でメンバーに渡されていました。栗田さんのご好意でそのメンバーズ T シャツをプレゼントしていただきました。次回行われる三浦市潮風アリーナには YSFC メンバー全員おそろいの T シャツを着て参加すると言うことでした。私もせっかくいただいたので着て行こうと思います。

 初飛行の前に二度グライドテストを行いました。若干ピッチングの傾向があるようにも感じましたが問題ない範囲と判断し、引き続き動力飛行を行いました。動力飛行では引きも十分でハーフスロットル以上ではかなりの上昇力があります。やはり飛行中にピッチング傾向が現れました。また、当初から予想していたことですが、主翼取り付け迎角が 0 度なのでかなりお尻を下げた飛行になりました。水平尾翼固定の飛行機では、旋回時にスロットルをやや上げて、直線飛行に移る前にかなりスロットルを絞るるようにすると比較的高度変化の少ない飛行ができるようです。横田スローフライヤークラブのホームページに A-1 初飛行の様子をムービーで紹介していただきました。興味のある方はご覧になってください。

 肝心のラダーの効きは全く心配することなく十分なトルクで、会場内で 8 の字飛行も十分余裕で行うことができました。片側 8 ステップの分解能を持つアクチュエータドライバは問題なくスティックに追随してくれることが確認できました。サーボに替わる重量 1.1g のマグネットアクチュエータシステムの働きに感動を覚えた一瞬でもありました。

 二度目の飛行ではうっかりバスケットのネットに接触して飛行機が墜落してしまいました。幸いラダーの外れとプロペラのひび割れだけで済みました。

 瞬間接着剤でラダーのヒンジ部分を接着しなおし、プロペラも瞬間接着剤で修復し、パワーを入れたときのピッチング傾向を調整するため、水平尾翼の後縁の支持部を 1mm ほど削って三度目の飛行を行いました。飛行はすこぶるよくなりましたが、ラダーのヒンジを付け直したときに瞬間接着剤が少し余分に流れてしまい、ラダーの切れが悪くなって旋回半径がやや大きくなってしまいました。飛行中に一瞬モータを止めてみましたが、キャンバが少ない翼のせいか滑空性能はいいようです。

 よい飛行機を設計してくださった石川さん、軽量なスピードコントローラと、それにも増して PIC 初心者に快くプログラミングのアドバイスをしてくれた小黒さんほか皆様のおかげで今回の初飛行を行うことができました。

 帰宅後、ラダーヒンジの表面に付着した瞬間接着剤を筆に含ませたアセトンで丹念に洗い流したところ、ラダーの切れは元通りになりました。

 その後、オリジナルの設計者である石川さんからインドアプレーンとして製作するときのアドバイスを BBS に書き込んでいただきました。すべてなるほどと納得する内容ばかりで、製作にかかる前にアドバイスを求めるべきだったか?とも思ったのですが、いつも先入観念を持って飛行機を作ってきた自分の気持ちを抑えて、今回はオリジナルにできるだけ忠実な飛行機を作ってみたわけです。この A-1 を通していろいろなことを学び取ることができました。今後軽量飛行機を製作する際にこの貴重な経験を生かせるようにしたいと思っています。

 一番気になる飛行中のかなりの尻さげ飛行をもう少し改善したいと思い、石川さんのアドバイスに従い、主翼の取り付け迎角を 2 度に設定して、水平尾翼の取り付け角を減らしてみました。次回の飛行会でテストしてみたいと思います。

 会場では以前から興味のあった IFO を栗田さんが持ってこられたので飛ばさせていただきました。組み立て時の創意工夫が随所に見られ、また素晴らしい新素材でカバーリングしてありました。インドアプレーン用ギヤダウンユニット等興味深い新機材の数々も見せていただき有意義な飛行会でした。


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2002/06/25 inserted by FC2 system