Indoor-plane A-1 2 号機の初飛行

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庄内ピーナッツ主催やまびこドーム飛行会にお邪魔して初飛行を行いました
 やまびこドームの飛行会に合わせて二泊三日の旅行計画を立てました。馬籠、妻籠を訪れた後やまびこドームにお邪魔しました。大きいとは聞いていたものの、ドーム内に足を踏み入れて改めてその大きさに驚きました。木造で床には人工芝が敷き詰められその上に砂が撒かれていました。ドーム内は観客席を除いて直径 103m もあるということです。

 A-1 2 号機の初飛行はややピッチング気味でしたが、重心の再調整でとてもゆったりと安定した飛行を味わうことができました。 YSFC 栗田さんのホームページにそのときの Flight Movie (5MB) を掲載していただきました。新たに改造した受信機もアンテナ線を 50cm と短くしてありますが、 DC-DC コンバータを搭載したこともあって、広いドーム内でかなり遠くを飛ばしてみましたが全く問題なく機能してくれました。

 10g の推力を持つビットチャージーのモータユニットも十分なパワーで、水平飛行ではハーフスロットルで飛んでくれました。また、大きくゆったりとした旋回を行ったため、ラダーもほんのわずかの舵角しか必要とせず、スティック操作にも十分追随してくれました。

 手投げ時、フルスロットルではかなり尻を下げた状態で上昇していきましたが、ハーフスロットルではごく普通の飛行姿勢で飛んでくれました。スロットルワークで上昇下降をコントロールする飛行機では、このようなセッティングが適切ではないかと思います。

 飛ばしてみた感触では、もっと軽くて小さなモータでも飛行できそうです。また、マグネットアクチュエータも更に小さくできそうな感じを受けました。

 庄内ピーナッツの代表である杉本さんに今回始めてお会いすることができ、いろいろと情報交換させていただきました。この手の飛行機の滑空比についてもお聞きしてみましたが、ゴム動力の FF 機ではプロペラが回っているときだけ飛んでいるので滑空については考える必要がなく、プロペラが回っているときの飛行だけを考えればいいと言うことでした。そういわれてみると今まで作ったインドアプレーンはどれも滑空しないものばかりです。

 翼面荷重 3.2g/dm2 の世界は一緒に飛んでいるゴム動力 FF 機と変わらない飛行速度で、黙っていれば誰もラジコン機とは気づかないほどゆったりと飛んでくれました。まるで時の流れが遅くなったような錯覚を覚えます。

 帰宅後、水平飛行しているときのスロットル位置から水平飛行時の各種データを計算してみました。推力 5g 、プロペラ回転数 2200 rpm 、消費電流 0.2A 、消費電力 0.7W という計算結果でした。電池の実効容量を 90mAh として、 27 分の連続飛行が可能と計算できます。飛行速度については計算上 2.3m/sec となりました。

 ビットチャージーのモータより更に軽いモータも使ってみたいと思っています。また、実験中の赤外線受信機も今の受信機より軽くできる可能性があるので、今後翼面荷重 3g/dm2 を切る飛行機に向けての軽量化を進める予定でいます。

 このページの画像は栗田さんが撮影したものを使わせていただきました。 YSFC 栗田さんのホームページにも詳しい情報が掲載されていますのでご覧ください。


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2002/11/17 inserted by FC2 system