受信機との距離が遠い場合には、送信機さえきちんと受信機に向ければば問題ないことがわかったので、早速 A-1 1 号機に赤外線受信機をセットして飛ばしてみました。初めのうちは飛んでいる飛行機に送信機を向けるのがおろそかになり、スピードコントローラに組み込んだ安全装置が働いてモータが止まったりしましたが、すぐに慣れて全く問題なく飛んでくれるようになりました。通常のラジコン送受信機によるコントロールと変らない操縦感覚です。体育館の中央で操縦する分には飛行機がどこを飛んでいても問題なく操縦できました。
初めての赤外線コントロールシステムで飛行機が飛び、感動を味わいました。しかもモータと電池を除いてすべて自作の機材で飛行機が飛んだのですから。
少々重い 1 号機ですが飛行重量は 18.8g になりました。 2 号機に搭載すれば素晴らしく軽くなるところでしたが、飛ぶかどうか不安もあったので 1 号機をテスト機に選んだわけです。
送信機の指向性をもう少し広げたほうが操縦しやすそうです。飛行機に取り付けられた受光素子は飛行中常に方向が変るので、どこに取り付けたら最もいいのか検討の余地があります。広い体育館で飛ばすには赤外線中継器を操縦者から離れた位置に置く方法も考えられます。受光素子を 2 個使えば広い体育館でも問題なくコントロールできそうです。
何よりも今までにない軽い受信機で赤外線システムが実現できたことは大きな成果です。今後より確実な操縦システムを目指して実験を進めていく予定です。
赤外線受信機の製作記事は「PIC 入門」に掲載しています。