緒方さんが前夜夜中の 2 時までかかって仕上げたという、スチレンペーパーで製作したデルタ翼の新作機を持ってきました。小黒さんは友人からもらったという Keyence の電動ヘリ "レボリューター" を携えての参加です。

とても暑い日でしたが風穏やかで、午前中は舟地蔵で各自飛行機をを飛ばしてからの飛行会となりました。久しぶりに飯島さんがきましたが、驚くことにあのチップマンクに自作ブラシレスモーターを搭載してきました。 200g を超えているということで翼面荷重は 50g にもなるそうです。しかし飛びは軽快で、しかも 3x500AR で 5 分も元気に飛ぶのには驚きました。モーターまで作ってしまうチャレンジ精神に脱帽です。

私の機体は speed 280 を使用したこちらのキット "Indoor Flying Object Mark 2" が製作のきっかけになりました。オリジナルは 280 モーターの 7-8 セル仕様で、 10 セル時ではホバリングをするほか、狭いスペースで曲技が可能です。

初飛行なので多少の心配はありますが、無風という好条件での飛行なのでこのあたりは有利です。 床からの離陸でいとも簡単に飛んでくれました。舵も素直です。 ４フライトほど飛ばしましたが、途中から舵角を増やしてみました。面白いほどゆっくりも速くも飛んでくれます。単車輪ですが離着陸はまったく問題ありません。タキシングは反トルクの影響か左にしか回れません。離陸時および飛行中のプロペラによる反トルクの影響も心配ありませんでした。モーターからスピコンまでの配線が長いのでノイズによる影響を心配しましたが、飛行中ノイズの影響と思われるような挙動はまったく感じられませんでした。

今回初めて使ったスピコン(Micro 6)も操作性において slim-8e を上回っていると感じます。後者はブレーキモードがないにもかかわらずブレーキモードとブレーキなしの モード設定が選択できます。設定時にモーターが回るのがいやで、いつもブレーキなしモードで設定していました。そのためには送信機のスティックをハイにしておいて受信機を ON にします。ところが Micro 6 はスティックスローで受信機を ON にし、ピッ！と音がしたあとスティックをハイにします。このときモーターは回らずピッ！と音がします。それからスティックをスローに戻してセット完了です。このときもピッ！と音がします。要するにセットする間モーターは回らないので安心感があります。

今回 Rechageable Lithium 電池を使いましたが電池交換をする必要がありませんでした。複数の電池を用意する必要もなく、重い親バッテリーも充電器も持ち込まなくてすむのは助かります。また、Tadiran Lithium 電池を使う場合、単セルで 2V 以下にならないように注意しなければなりません。したがって 3 セルですから 6V 以下になるまで使ってはいけないことになります。スピコンのカットオフ電圧が 5V なので今回の組み合わせではオートカットが働くまでは飛ばせないことになります。

総重量 92g 、中盤での静止推力が 92g 以上あるので、 4 フライト目に地上から離陸してすぐにアップを引いてどの程度の上昇力があるか試してみました。かなりの上昇力です。垂直近くまで機首を上げてみた感じでは腕と慣れが伴えばホバリングもできそうです。今日は初飛行なのであまり無理はしないことにしました。 初飛行での感触は飛ばし込めばとても面白い飛行機になりそうです。 重心位置も今まで作ってきた無尾翼機と同じ CG 21% にセットしての飛行でしたが、 Indoor-plane においてもまったく変更の必要がありませんでした。初めて作った Indoor-plane としては大成功でしょう。
帰宅後 Lithium 電池を充電してみましたが、充電量は約 210mAh でした。 4 フライトしても半分以上の容量が残っていたことになります。

緒方さんのデルタ翼機はとてもよくできていて、スチレンペーパー 4 層構造でとてもきれいにカットされた構造が印象的です。8x50mAh 電池搭載時の重量が 108g ということで、軽量化に苦労されたようです。離陸したあとの旋回で巻き込んでしまいました。もう少し調整が必要のようでした。今後に期待したいと思います。
小黒さんのレボリューターも不調でした。次回は参加機も少し多くなると思います。

湘南スローフライヤークラブ第 2 回飛行会の画像は「 RC Planes Gallery 」でご覧いただけます。