Indoor-plane "FunFan" の改造

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WES LS3.0 サーボを降ろして軽量化した HS-50 サーボに載せかえる改造を行いました。
 "FunFan" は 15 フライトしたところで LS3.0 サーボの駆動軸にガタが出てしまいました。 1.8dm2 の動翼を大きな舵角で動かすのには無理があったようです。この 1 号機は 2 号機と比べて翼面積が若干大きいのですが、機体のみの完成重量は 28g と 2 号機に比べ 5g も軽いのです。そこで 2 号機に使って具合の良かった HS-50 サーボを軽量化して 1 号機に載せてみることにしました。

 軽量化した HS-50 サーボは 4.1g です。これなら LS3.0 サーボの代りに載せても大きな負担になりません。高価で華奢な LS3.0 サーボを使わなくてすみます。

 受信機は Sky Hooks の 3g のものを使っていましたが、他チャンネルとの混信があるため、安心して同時飛行することができませんでした。そこで GWS 4ch 受信機を JST コネクタ仕様に改造して軽量化した 4.5g の受信機を使うことにしました。

 1 輪のランディングギヤは 1.8g と軽量ではありますが、更に軽量化するため車輪を廃止することにしました。翼面荷重が少ないので離陸も着陸もほとんど滑走しません。プロペラが床に当たらなければいいのです。それならソリのようなものでもいいのでは?と考えたわけです。竹ひごを熱して先端を曲げ、胴体に差し込むだけのごく簡単なものにしました。重量は 0.4g と 1.4g も軽くなりました。

 プロペラは当初ガラスクロスで自作した 3.5g のものを使っていましたが、軽量でより丈夫なカーボンクロスで作った 2.5g のプロペラを使います。バルサブロックから削り出せばもう少し軽いペラが作れるかもしれません。機会をみて作ってみようと思います。

 出来るだけ長時間飛行できるようにと 3x430mAh Tadiran 電池(38g)を使っていましたが、今回はインドアで定番の 8x50mAh Ni-Cd 電池(30g)を使うことにします。これで 8g 軽くなります。

 透明で見にくかったフィルムに蛍光塗料を塗って少し視認性を改善しました。 改造が完了した 86g の "FunFan" です。

 今回 0.1g 単位のデジタル秤が調達できたので改めて重量をチェックしてみました。

"FunFan" 緒元
 

改造前

改造後

翼幅 (Wingspan)

600mm (23.6")

-

全長 (Length)

530mm (21")

-

翼面積 (Wing area)

24.5dm2

-

全備重量 (Weight)

93.8g (3.3oz)

86g (3oz)

翼面荷重 (Wing load)

3.8g/dm2

3.5g/dm2

使用電池 (Battery)

3x430mAh Tadiran Lithium (38g)

8x50mAh Ni-Cd (30g)

受信機 (Receiver)

Sky Hooks SHR-RX72 (3.4g)

GWS 4ch (Mod.) (4.6g)

サーボ (Servo)

WES LS3.0 x 2 (@3.4g)

Hitec HS-50 (Mod.) x 2 (@4.1g)

モーターユニット (Motor)

WES DC5-2.4(8:1) (12g)

-

プロペラ (Propeller)

Hand made glass 23cmx12cm (3.5g)

Hand made carbon 23cmx12cm (2.5g)

スピコン (ESC)

WES Micro 6 (ケーブル込みで 2.1g)

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使用フィルム (Covering film)

WES 2.2g/m2(0.002mm)

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機体のみの重量 (Structure weight)

28g

26.6g

 一年半ほど前に Indoor-plane 1 号機を初めて作ったときは、高価な軽量受信機とインドア用に作られた高価な軽量サーボを使って作ったわけですが、今回は安価な軽量化サーボと安価な軽量化受信機の組み合わせで、今までになく軽い飛行機を作ることができました。


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