Indoor-plane "FunFan2" の製作

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翼はカーボンロッドを曲げたときにできる自然な形状をそのまま使うという無理のない方法で作ってみました。
どちらかというと "FunFan" の半円形状の方が気に入っています。最初は半径 350mm の半円形の翼にしようと、カーボンロッドを曲げてはみたものの、 2mm 厚 15mm 幅の後縁材ではとてもカーボンロッドのテンションが強く半円形状を保持することができないことがわかりました。 1 号機では半円の後ろに 100mm の直線部を設けたので問題ありませんでした。
またクリアヒンジを使って動翼を後縁材に固定したので、お互いの作用でより以上の強度を保つことができたわけです。
2 号機では動翼の全幅をマスバランス方式にしたため、後縁材だけで翼の形状を保持する必要があります。 そこでカーボンロッドの両端を持って曲げた時にできる自然な形状に合わせて後縁材の両端を加工してみました。その結果カーボンロッドのテンションで外に引っ張られる力だけに耐える後縁材で済むことになり、 2mm 厚 15mm 幅のバルサ材でも十分実用になることがわかりました。後縁バルサ端とカーボンロッドの接合面は瞬間接着剤で仮止めしたあとマイクログラスを貼って固定しました。

動翼の翼端支持については、動翼側に 1mm カーボンロッドを接着して、カーボンフレームの終端に 0.8mm ピアノ線で加工した軸受けを取り付けました(画像中段右)。 サーボ側にも 1mm カーボンロッド 2 本をサーボホーンのピッチ(12mm)に合わせて接着し、ホーン穴に差込むようにしました(画像上段右)。結果的に動翼は取り外しが可能になりました。 尾ソリは 0.5mm ピアノ線を加工してカーボンロッドに糸で巻き、瞬間接着剤で取り付けました(画像下段左)。

前回製作した "FunFan" の垂直尾翼は固定式だったのでキャリングケースを作るのに苦労しました。また運搬時も垂直尾翼部分の出っ張りが結構邪魔になります。何とか簡単確実に着脱することができないだろうかと考えた末、垂直尾翼底部の 2 個所に 1mm カーボンロッドを 6mm ほど残して埋め込み、胴体側に 1mm ドリルで穴をあけてカーボンロッドが差込めるようにしてみました(画像下段右)。穴は瞬間接着剤で補強しました。垂直尾翼を差込んでみると結構しっかりしています。 Indoor-plane の場合はこの程度でも問題なさそうに思えます。

製作途中の "FunFun2" の上に 1 号機の "FunFan" を重ねてみました(画像上段中央)。 2 号機は横幅が広く、長さが短くなっています。 また、動翼がかなり大きくなっているのがわかります。動翼を含めた全体の翼面積は 1 号機の 24.6dm2 に対して 2 号機では 23.6dm2 とわずかに小さくなっています。半円形というよりはどちらかというとデルタ翼に近い形状になりました。
主翼の翼弦が 350mm になったので幅 300mm の超軽量フィルムが貼れなくなりました。 そこで主翼だけは 620mm 幅のやや厚手 (7g/m2 0.005mm) のフィルムを使うことにしました。それでもフィルムは 2g 以下でおさまります。


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