前にも書きましたがこの受信機はアンテナ線の長さが 80cm あります。Indoor-Plane で使う場合アンテナ線の処理に困ります。横須賀の山尾さんも同じ受信機を購入しましたが、一度飛ばしてみて問題ないことを確認したあと大胆にもアンテナ線を半分の長さに切ってしまいました。飛ばしてみた結果は何でもないということでした。比較的近くで飛ばすので問題ないのかもしれません。しかしアンテナ線を短く切ってしまうのは少々抵抗があるので、ストローを芯にしてアンテナ線の一部を巻きつけ、見かけ上の長さが短くなるようにしてみました。あらかじめ Mini-plane 3 に搭載してテストを行いました。 Indoor で 5 フライト、 Outdoor でも 1 フライトしてみましたが問題ありませんでした。 Outdoor での飛行はモーターのブラシ交換と頻繁にオートカットが働いてしまった slim-8e スピコンを Micro 6 に替えてのテストも兼ねました。比較的風の穏やかなときに 6x120mAh 電池を搭載して舟地蔵の土手から離陸してみました。途中風が多少強くなりホバリング状態が続いたので、タイマーで10分経過したのを確認して着陸させました。コアレスモーターの効率のよさに改めて驚きました。
Indoor-plane は使う材料も少ないので比較的簡単にできてしまいます。ところが Indoor-plane を作り始めてから新たな問題が発生しました。今まで作ってきた Outdoor-plane に加えて Indoor-plane が増えたために Futaba FF8 送信機の 8 機分のモデルメモリーでは足りなくなってきたのです。"FunFan" 1 号機の時も普段あまり飛ばさない飛行機の設定をクリアしてセットしなおしました。短期間に数多くの飛行機を作ってはあまり飛ばさない機体があるのでこのようなことになってしまいました。 Futaba の最上位機種の送信機なら最初からモデルメモリーの数も多く、きめ細かな設定もできるのでほかの送信機はまったく必要なくなると聞きました。しかし価格も高価ですぐには買えません。結局 DP-16K というメモリーモジュールを購入して更に 8 機分のモデルメモリーができるようにしました。セットしてみた結果は快適で、はじめから 16 機分のモデルメモリーが備わっていたかのごとく機能します。また、送信機の電源さえ切ってあれば増設したメモリーモジュールは抜き取ってもデーターは消えることがないということなので使い方によっては便利に使えそうです。
1 号機での問題点の改善と新たな試み
モーターユニットは今回横に寝かせて取りつけてみました。 0.5mm の両面テープで貼りつけてあります。モーターの露出部分を少しでも多くして冷却効果を高めるのが目的です。重量バランスとプロペラ軸が多少ずれますが問題ないと思っています。サイドスラストもダウンスラストもつけていません。
電池ホルダーは支持ピンをご覧のように斜めにセットしてフィルムからの距離を確保しました。
実際の舵角設定はご覧の通り。エルロンを右いっぱいに切ったときの最大舵角です。左右の動翼をみると確かに 90 度になっているのがわかります。過激にも片側 45 度の設定にしましたが果たして思い通りに飛んでくれるのでしょうか?フローリングの床で走らせてみましたがエルロンを右いっぱいに切ると左に曲がってしまいます。 パラグライダーの旋回に似ています。相当抵抗も大きいと思われるので実際の飛行ではどのようになるのか多少の不安もあります。
翼幅 (Wingspan) | 710mm (28") |
全長 (Length) | 500mm (19.7") |
翼面積 (Wing area) | 23.6dm2 (366inch2) |
全備重量 (Weight) | 94g (3.3oz) |
翼面荷重 (Wing load) | 4g/dm2 |
使用電池 (Battery) | 8x50mAh |
受信機 (Receiver) | Sky Hooks SHR-RX72 |
サーボ (Servo) | Hitec HS-50x2 |
モーター (Motor) | DC5-2.4 (9:1) |
プロペラ (Propeller) | 23cmx12cm Hand made carbon prop. |
スピコン (ESC) | micro 6 |
フィルム (Film) | 主翼 7.0g/m2 (0.005mm) |
機体のみの重量 (Structure weight) | 33g (1.16oz) |
今回の機体は重心位置が計算で割り出せません。あらかじめ描いたCAD図面と実際に曲げたカーボンロッドのカーブが微妙に違うのです。後からCAD図面を修正し、図面から重心位置 21%(CG) を割り出してみました。実際の飛行状態をみて調整する必要があるかもしれません。
Indoor-plane に使用するフィルムも軽量なのはいいのですが、ほとんどの軽量フィルムは透明です。特にカーボンフレームの飛行機の場合、透明と黒の組み合わせという事になるので体育館内では視認性も悪く、写真写りもよくありません。カラースプレーで塗装している機体も見うけられますが重量の増加が気になります。せめてフィルムに色がついていたらと思っていましたが、つい最近山尾さんと大野さんがフィルムを染めることに成功したという事です。今度お会いしたときにこのあたりの情報をお聞きしようと思います。