FunFly 3 の初飛行

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無尾翼の FunFly 3 号機が江ノ島を望む辻堂海岸で初飛行しました


以前から海岸で飛ばせたらとの思いを実現すべく、今回の初飛行は家の近くの辻堂海岸で行いました。
機材を降ろしてのグライドテストはまずまずでしたが、モーターを搭載しての初飛行はやはり緊張します。

早く初飛行したいという気持ちと、無尾翼機がちゃんと飛んでくれるだろうかという不安とで、複雑な心境でした。
この季節、日曜日朝 6 時の辻堂海岸はサーファーこそ多いものの砂浜には人影もほとんどなく、また、風も弱い南東風(江ノ島から海岸線に沿って吹く風)と、太陽も顔を出さない程度の曇り空で、絶好の初飛行日和となりました。

いつもの大岩君に手投げをお願いし、緊張の一瞬でしたがいとも簡単にゆるやかな上昇飛行をしてくれました。
手投げ時のスロットルは 70% 程度。海岸の砂浜の盛り上がった場所から風上(江ノ島)に向かっての手投げ発進で、万一の場合はスロットルを絞ってグライドさせるつもりで初飛行に挑みました。多少風があるものの横安定はまずまずです。慎重にエルロンを右に切ってみましたが、旋回後機首がかなり下向きになります。エルロンを戻してアップを少し引くと今度はかなり急上昇していきます。馴れないせいもありますが、かなりエレベーターは敏感です。水平尾翼のある機体と操舵の感覚にかなりの違いを感じました。飛ばしているうちに操舵感覚にも慣れ、大分飛ばしやすくなりました。エルロンはかなりマイルドです。 5 分ほどの飛行でとりあえず砂浜に着陸。初飛行が成功しほっとしました。
電池残量から 8 分程度の飛行は可能と判断できました。

飛行状況から 22%(CG) の重心位置でもまだ後ろ重心のように感じたので、機首部に 10g ほどのウェイトを載せ、やや前重心にしてみました。これでかなり飛ばしやすくなりました。
2 度目のフライトでは多少多めの舵を打ってみました。小回り旋回しても問題ありません。ループもとても滑らかに描きます。

3 度目のフライトでは、エルロン下側舵角をやや少な目にセットしてみました。風もやや強く、東からの安定しない風になり多少乱流を心配しましたが、問題なく飛行しました。大分馴れてきたので高度を上げ背面に入れてみました。ダウン側の舵角がかなり少なく設定してあるので多分背面飛行は無理だろうと思っていましたが、背面飛行はもちろんのこと、背面上昇飛行も問題なくできました。インメルマンターンも連続ループも問題ありません。エルロン舵角に物足りなさを感じたので途中エルロンキックアップを入れたところ、さらに飛ばしやすくなりました。

海岸での飛行では波の音に打ち消されてモーターの音はかすかにしか聞こえません。通常の飛行はスロットル半分以下で十分です。フルスロットルではかなりオーバーパワーのようです。

5 フライト目はかなり強い南風に変わりました。しかし、馴れてきたことと安定した海風で、今までにない滑らかな飛行をみせてくれました。ループ、背面飛行、インメルマンターン、小回り旋回、上空でのモーターカットによるグライド等とても安定した飛びで、無尾翼とは思えないほどの素直な飛行でした。

7x600AE 電池で、それぞれ 8 分ほどの飛行を行うことができました。

E334 という S キャンバー翼を採用しましたが、風圧中心の移動が少ない翼型ということで、とても安定した飛行を体験できました。また無尾翼機の場合、重心位置をかなり前の方に設定する必要があることもわかりました。グライドテスト時の砂の問題も、実際の飛行ではほとんど問題ありませんでした。

今回の初飛行は大成功でした。今後いろいろな形式の無尾翼機を製作する上での足がかりとして、多少の自信をもつことができました。
今後、ギヤダウンユニットのベアリング換装、ピニオンギヤ組み替えによるギヤ比の変更等いろいろテストを積み重ねていきたいと思います。


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