説明書に目を通した後、エレクトラに積んであった Astro 020 を降ろして コントローラーを切り離してしまいました。モーター巻線の 3 本とセンサー線の 5 本を切断しましたが、センサレスコントローラーではモーター巻線の 3 本だけを使い、 3 本のうち 2 本の線を入れ替えることで正転・逆転の切り替えができます。切り離したモーターは 66g ありました。早速 KONTRONIC のコントローラーを繋いでみました。 コントローラーとモーターで 108g 、ピニオン共で 11Og になりました。

今まで積んでいた AM-30 モーターが 110g 、スピコンが 43g なのでスピコンの重さ分だけ軽くなる計算です。モーターのシャフト径は共に 3.17mm なので、ピニオンは今使っている 15T をそのまま使います。 Astro 020 のシャフトは柔らかく、セットスクリューの硬さに負けて軸が崩れてしまい、ピニオンを抜くのに苦労した経験から、今回はセットスクリューの当たる軸部分ををグラインダーで削りました。 AM-30 と Astro 020 ではモーターの取り付け穴位置が違うのでフレーム側を少し加工しました。

KONTRONIK のコントローラーはあらかじめ６種類のモードをセットアップできるようになっています。そこでヘリモードをセットしてみました。しかしモーターがスロットルについてこないのです。良く説明文をみなおしてみましたがどうも可変ピッチヘリに使うモードのようで、モーターの回転をキープした状態でピッチを可変させて使うモードのようです。そこで飛行機モード(ブレーキ無し)にセットしなおしてみました。今度はいいようです。ちゃんと逆転しました。スロットルは滑らかに変化せず階段状に変化していきます。また、スタート時に何かをチェックしているようで、モーターが回り始めたときにいったん回転が下がってから上がるといった現象が見られます。搭載したときにどう影響するか気になるところです。またヘリという性格からモーターの発熱に対する冷却を考える必要があるかもしれません。
モード設定は一度だけセットすればよく、あとは飛ばす都度電池を接続するだけで、モード設定が記憶されているので使い勝手は大変いいと思います

19 フライトした AM-30 モーターを降ろしてみたら、周囲のフレームとジャイロにブラシの粉がかなり付着していました。 30-40 分程しか飛ばしていないのにこんなにも減るものかと改めて驚きました。ブラシレスモーターのメンテナンスフリーは素晴らしい訳ですね。高価なのが難点ですが...。

とりあえずボディをつけないで回してみました。ゆっくりスロットルスティックを上げてみましたが、ローターが回り始めてすぐに回転変化があり、テールが一瞬振られます。しかしローター回転し始めの一瞬なので気をつければ問題はなさそうです。モーターだけで回したときに感じた階段状の回転変化は、ローターを回したときは全く気になりません。軽くなったためか挙動変化がかなり敏感になりました。レボリューションミキシングを少し増やして若干ジャイロの感度を上げてみました。今まで以上に部屋の中でのホバリングには気を使います。ホバリング時のスロットル位置もよさそうです。前からの問題ですが浮き上がる直前の振動が少し気になります。ローターのバランスが少し悪いのかもしれません。後は広い場所で飛ばして様子をみたいと思います。

ホバリング時の消費電流が大いに気になるところです。そこで "Whatt Meter" を使ってテールパイプを手で支えながらホバリング時の電流を測ってみました。 6.6A 、53W でホバリングできることが確認できました。これは AM-30 モーターの時の約半分の電流です。素晴らしい結果が出ました。 50g 軽くなったこととブラシレスモーターの効率の良さがこれほどまでに消費電力を引き下げてくれるとは思ってもいませんでした。大幅に飛行時間が延ばせそうです。