18cm ペラを使う前提ですが、 21cm ペラでの中盤推力 100g も魅力なのでこちらも試してみたいと 思います。 回転数も 18cm ペラで 3200rpm 、 21cm ペラで 2700rpm 付近と比較的低い回転数なので、 トルクによる飛行を想定し、今までにない低速飛行もできる機体に仕上がればと思います。 できれば水平飛行からのループも・・・。果たして思い通りの機体が出来るのでしょうか。
というわけで今回は翼面荷重を 13g/dm2 程度で考えてみます。 ギヤユニット 33g 、受信機(REX4)12g 、サーボ 2 個 19g 、電池 45g 、スピコン 3g の搭載機材計 112g 。車輪、リンケージパーツを含む飛行機を 38g で仕上げることができれば、 全備重量が 150g に納まります。 翼面積は 12dm2 程度を必要とします。 そこで翼幅 650mm 、翼弦 180mm で図面を描いてみました。 翼面積は 11.7dm2、アスペクトレシオ 3.6 になります。
今回は有尾翼機にしましたが、少しでも軽くするために V-tail を採用してみました。
被覆フィルムは、身近にある材料で最も軽い高密度ポリエチレンがうまく貼れるといいのですが、 翼幅 200mm の室内ゴム動力機を作って、その翼にに貼ってテスト中で、まだ大きな面積を貼る自信がありません。そこで、尾翼のみポリエチレンを貼り、主翼には比較的貼りやすくて軽量なサランラップを貼ってみようと思います。翼の上面にだけ貼りますが、フィルムの重さは主翼が 2.5g 、尾翼が 0.3g ほどになります。
軽く作るために、主翼の構造は主桁なしにしました。また、被覆フィルムもシュリンクの弱いものを使う関係で、フィルムによる剛性確保は難しいと考えられます。そこで Indoor-plane の "Kolibri" が採用している、主翼にスジカイ糸を張って上反角と主翼の捩れを調整する方法を採用します。
前縁、後縁材には 3mm のバルサ角材を使いましたが、強度を保つため裏側にカーボンロービングを貼って補強しました。また、前縁と後縁の中央部には竹ひごを沿わせました。
スコッチ 77 を塗布してサランラップを貼り、ポリエステル糸で上反角(翼端で 60mm)と若干の捻り下げがつくようにテンションをかけて、主翼の四隅と中央部のクロスしたところを瞬間接着剤で止めました。
この糸を使う方法は、上反角を付けるのと翼の捩れ強度を増すのにとても効果がある方法だと以前から 考えていました。しかし、実際に作ってみるとなかなか思うようにいきません。前縁、後縁材の 3mm 角バルサでは上反角をつけたときのテンションに耐えられず、あとからリブの間に補強のためのバルサを添え、カーボンロービングで補強するなどしてなんとか形になりました。主翼完成重量は 14g と少し重くなってしまいました。