とまあここまでは良かったのですが、実際に電池を搭載して動作テストをしたところ、モーターを回し はじめるとサーボがガチャつきます。念のため送信機のアンテナをいっぱいに伸ばしてみましたが、 相変わらずサーボのガチャつきは止まりません。モーターの回転にもムラがあります。アンテナ線を 離してみても、電池を遠ざけてみてもだめです。どうもモーターのノイズを受信機が拾っているように 思える症状です。モーターのノイズキラーは、最初についていたコンデンサ 1 個のままです。そこでモーターの電源間と各電源端子とモーターケースの間にコンデンサを合計 3 個入れてみました。しかし、まったく改善されません。受信機の説明書にはハンドランチグライダー・電動グライダー・電動パイロン等に最適な受信機と書いてあります。今回はじめて使う予定だった REX4 受信機ですが、具合悪いのかノイズに弱く使えそうにありません。がっかりです。
そこで、手持ちの Futaba R113F 受信機をつないでテストしてみました。こちらはまったく問題なく、サーボのガチャつきも、モーターの息つきもありません。この受信機は、現在製作中の "FunBee" に使う予定で調達したものですが、ケースを外して使うことにしました。大きさこそ REX4 に比べて多少大きいのですが、ケースを外すと 12g と同じ重さになります。ということで急遽受信機を変更し、初飛行ができる準備が整いました。
130SZ 自作ギヤダウンユニット(4.4:1) |
約 28g |
UNION ライトプレーン用 18cm ペラ |
約 5g |
schulze slim-8e スピコン |
約 3g |
Futaba R113F 受信機(ケースなし) |
約 12g |
Futaba S3103 サーボ 2 個 |
約 19g |
6x110mAh 電池 |
約 45g |
搭載機材合計 |
約 112g |
機体完成(主翼 14g 、胴体+尾翼 14g 、車輪 4g 、リンケージロッド 1g) |
約 33g |
全備重量 |
約 145g |
翼幅 (Wingspan) |
650mm |
翼弦 (Wing code) |
180mm |
翼面積 (Wing area) |
11.7dm2 |
翼面荷重 (Wing load) |
12.4g/dm2 |
アスペクトレシオ |
3.6 |
胴体長 (Length) |
470mm |
フィルム |
主翼:サランラップ、尾翼:ポリエチレン |
尾翼 (Tail) |
1.5dm2x2 V-tail(110 度) |
胴体 |
前半 1.5mm バルサ角胴、後半 1mm バルサ巻き胴 |
車輪 |
1.2mm ピアノ線、 1.5mm バルサ 3 枚重ね 30mm タイヤ 着脱式 |
静止推力だけで飛行性能を判断することは正しくありませんが、この 130SZ モーターは小型軽量で かなりの推力を得ることが出来ます。使い方でいろいろなジャンルの機体に使えそうです。 とりあえず 130 系モーターを使ったはじめての機体ですが、今までにない低速飛行が出来るのではと いまから初飛行を楽しみにしています。
SlowFly に徹するならまだまだ軽量化できます。無尾翼ミニプレーンに使用している 6x120mAh の電池を使えば 6g 軽くなります。今回手持ちの関係で Futaba の 9g サーボを使いましたが、 6g サーボを使えばあと 7g 軽量化でき、これだけで 13g も軽くなり、全備重量 132g の機体になります。
予算が許せばカーボンペラの使用、 2.4g サーボの搭載等でかなりの軽量化が可能になりますが、
日本では一部の機材を除きまだまだ軽量機材の入手は困難です。欧米では Indoor-plane でパイロンレースが行われたり、トルクロールの出来る機体があったっりと小型軽量機の分野も活発です。
Indoor-plane といえば、海外では最近 1 オンス(28.35g)の R/C 電動飛行機が流行っている様です。全備重量 1 オンスは驚異的です。動力用モーターが 2g 、受信機とスピコンとサーボで 5g というレベルです。サーボはマグネットアクチェーターで 0.7g という軽さです。
Mini-plane の世界も奥が深く、最近はもっぱら 100g 台の Mini-plane にはまっています。 というわけで "FunBee" は少し完成が遅れそうです。気が多く、すぐに変わったものに飛びついてしまう性格は困ったものです。