Mini-plane を Indoor で飛ばしたい !

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SlowFly Mini-plane を Indoor で飛ばしたいという思いから体育館等の施設が借りられないだろうかと働きかけてみました
欧米では最近インドアプレーンが盛んで、バスケットコートができる広さの体育館で飛行させている画像が多く見られるようになりました。パイロンレース、リボンカット競技、スタント、滞空時間を競うなど多彩です。日本でインドアプレーンが流行らないのは機材の少なさもあると思いますが体育館のような設備が簡単に利用できないことにも原因があるのではないかと考えられます。 風がなければアウトドアでも飛ばせますが、サンデーフライヤにとって風の穏やかな日に恵まれることはそう多くありません。体育館で飛ばせたら言うことなしです。

学校で体育館を使わない時は一般にも開放していて、サークルで利用しているという話しも聞きます。そこで近くの市立小学校に、体育館の利用について問い合わせてみました。学長さんに聞いてみると、基本的にスポーツのための設備であるということで、電動飛行機がスポーツの分野にはいるか?が問題になりました。しかし、ヨーロッパなどでの事例を説明したところ学長さん個人としては理解でき、面白そうな内容なのでどんなものか見てみたい気持ちはあると希望的な答えが返ってきました。しかし、定期的に利用しようとすると問題があるようです。体育館開放委員会というところがあって、スポーツが大前提にあるからと言うことでした。模型飛行機を飛ばすこともスポーツだと思うんですが...。

体育館開放の仕組みは、開放時の管理が市に移り、開放時間中は市の教育委員会から指導員がきて一切の管理をするので、学校側では体育館の開放に関してなにも心配する必要がないということです。非定期に利用したいということであれば、学長自らが判断し開放も可能で、その場合は学長あるいは教頭に、体育館開放中の管理責任をまかされるそうです。しかも勤務時間外での対応になるので、学校側の負担が発生するということでした。しかし、地域教育の一環として「子供たちに紙飛行機を作って飛ばしましょう」といったような内容での申し込みなら体育館開放も問題ないとの回答が得られました。

数日後、こんどは市のスポーツ課に問い合わせてみました。藤沢市では秋葉台文化体育館と秩父宮記念体育館の二つがあり、あらかじめグループ登録しておけば予約することによっていつでも利用できると言うことでした。インドアプレーンを飛ばしたいと申し出たところ、登録されているスポーツの種目にないのでなんともいえない。体育館の利用については後日検討した結果連絡しますということでした。

数日後、秩父宮記念体育館の館長さんから電話をいただきました。やはりインドアプレーンを飛ばすことがスポーツと解釈するのは難しいようです。しかし、熱心に説明した甲斐あって、今後のこともあるので一度どのようなものか見せてもらい、検討資料にしたいということで、後日デモフライトをすることになりました。一体どのような受け止め方をしてくれるのでしょうか。

いよいよ約束の日、秩父宮記念体育館を訪れ、 3 階にあるサブアリーナに案内されました。このサブアリーナはバスケットボール 1 面の広さ(19.5mx33m)があります。天井も高く SlowFly Mini-plane 3 号機なら十分飛ばせそうな感じです。初めて体育館で R/C 飛行機が飛ばせるんですから胸がときめきます。館長はじめ 5 人の体育館関係者の見守る中、多少緊張しながらデモフライトを行いました。風のない体育館では舵のコントロールがスムーズで、とても安定した素直な飛行です。スロットルコントロールにより実にゆっくり飛んでくれるので、ある程度の時間は直線飛行もできるなど、余裕を持って飛ばすことができました。 2 フライトしましたが、そのほとんどを目線の高さで飛ばし、時には天井近くまで上昇させてみました。タッチアンドゴー、 8 の字飛行等も行ってみました。今回の機体で可能かどうかはわかりませんが、天井の高さから十分ループも可能ではないかと思えました。

最近 WES-Technik の "LittleBee" を作ったという緒方さんも、新作機を携え秩父宮記念体育館に駆けつけてくれました。翼面積 17.5dm2 、 8X50mAh 電池搭載で全備重量が 90g を切ります。画像は "LittleBee" の飛行準備をする緒方さん。あいにくサーボのトラブルで飛行することが出来ませんでした。どのような飛びをしてくれるのか楽しみにしていただけに残念でした。

インドアフライトに徹するなら、今回の機体は十分過ぎる強度を持っていると感じました。もっと低翼面荷重の機体にしたほうが、限られた空間で飛ばすには面白そうです。かなりのウエイトを占める電池は、飛行時間を犠牲にしても軽量なものを使ったほうが良い結果が得られそうです。

体育館関係者に実際の飛行を見てもらい、飛行機にも触れてもらった結果、施設を破損したり傷つけるようなものではないということは理解していただけたようです。しかしながら、体を動かさないのでスポーツと解釈するのは難しいということでした。日本ではまだまだインドアプレーンに対する認識が低いので、地道な啓蒙活動が必要だと感じました。

皆さんの中で体育館等の施設を利用をなさっている方がいましたらアドバイスしてください。また、なにかいい案がありましたら教えてください。情報をお待ちしています。


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